こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。
キャリアコンサルタントの渡邊です。
今日は就活生に必須のアプリ「Matcher(マッチャー)」について書きたいと思います。
マッチャーは、OB訪問の新しい形を提供してくれるアプリです。
私もアプリを利用させて頂いておりますので、今日は社会人側からの視点やメリットと注意点についてお伝えしていきます。
Matcher(マッチャー)ってどんなアプリ?
マッチャーとは、「就活相談がしたい学生」と「就活相談にのる社会人」をマッチングするアプリです。
「OB訪問の新しい形」という名目で2015年に誕生した比較的新しいサービスです。
運営会社は「Matcher株式会社」という新しい会社ですが、リクルートキャリアとも業務提携を行い、就活イベントも開催しています。
OB訪問とは?
就職活動を行うにあたって、同じ出身大学の先輩に話を聞きに行く事です。
多くの場合では、大学のキャリアセンターを通して行います。
OB訪問を行うメリットは3つです。
OB訪問のメリット.1 業界研究になる
興味のある業界や会社に就職した先輩を訪ねる事で、生の声を聞く事ができます。
特に、面接では見えづらい会社の雰囲気や聞きづらい情報も集める事も可能です。
OB訪問のメリット.2 選考が有利になる
OB訪問した先輩から口添えをしてもらえる可能性があります。
採用する企業側も現社員から推薦されている人材は、安心材料となりますので選考が有利になる事もあります。
OB訪問のメリット.3 面接対策や自己分析ができる
先輩から情報を聞く事で、面接の対策になる事もありますし、情報を集める中で自分の興味や志向が定まってくる事もあります。
さらに社会人に模擬面接や自己分析をお願いする事もできます。
これらのOB訪問は就活生にとって非常にメリットがあるわけですが、従来のOB訪問では人脈を持っていない就活生は、同じ大学の先輩からしか情報を得る事ができませんでした。
ですが、このマッチャーを使用する事で幅広い卒業校、様々な年代やポジションの方から情報を聞く事ができるようになりました。
実際に登録している社会人は、新入社員、管理職、経営者、フリーランス、内定者など様々な立場の方の話を聞けるので自分の得たい情報を持っている方は必ず見つかると思います。
Matcher株式会社の代表取締役の西川晃平氏も、元々は就活生の時にOB訪問先が自分の大学の出身者しか尋ねる事ができなかった歯がゆさからアプリを作ったそうです。
実際に私も30名位の就活生とお話させて頂きましたが、就活生には高評価のアプリでした。
「普段の学生生活では会えない人と会える可能性がある。」
「多くの人と気軽に会えるので、色んな視点からアドバイスをもらえる」
こんな声が多かったので、就活生には非常にお勧めできるアプリです。
マッチャーの基本システムはギブアンドテイク
ここまでお伝えした通り、就活生にとっては貴重な情報を得る場になり、模擬面接や自己分析をお願いする事も可能なのでメリットがあります。
では、相談にのる社会人のメリットは何でしょうか?
そこがこのマッチャーのシステムが上手なところです。
社会人は就活相談にのる代わりに就活生に何か一つお願いを聞いてもらいます。
上記の様に、
「都内で落ち着けるカフェをおしえてください!」
「現役高校生にウケる企画を一緒に考えてください!」
「学校で流行っている事をおしえてください!」
「麻雀の相手してください!」
上記の様に、社会人からしても学生視点から得れる情報がメリットになる場合や、単純に人脈を広げれる事などもメリットになるので、就活生も遠慮せずに相談する事ができますね。
Matcherの登録から利用まで
登録や利用もわずらわしさは感じません。
電話番号で登録かFacebookアカウントがあればそちらでも可能で、簡単なプロフィールに記入を行えばすぐに登録が可能です。
登録が終われば、気になる社会人を探します。
条件検索で探す事も可能です。
業界、職種、相談内容、場所などで検索する事で自分に合った社会人を探す事ができます。
後はプロフィール欄やお願い内容を確認、実際に相談を受けた学生のレビューを見る事もできます。
相談相手が決まれば、ワンクリックで申し込みは完了。
その後、返事が来ればチャットで日程調整後に相談という流れになります。
最近はオンラインでの活用も活発なので希望すればほとんどの方が対応してくれるそうです。
利用の注意点
就活生にとってメリットの多いMatcherですが、注意点もありますので記載しておきます。
アプリに小さなバグがある
メッセージのアイコンで違う人が表示される、レビューを送ろうと思ったら送信NGになり送れない、等のアプリのシステム的な小さなバグが散見されます。
ですが、機能を損なう様なバグが出た事は今のところ聞いた事が無いので使用に問題は無さそうです。
自宅やお酒の席に誘われる危険性
これはマッチャーではありませんが、別の就活アプリを悪用し、就活セクハラを行った犯罪が起きてしまっています。
どんなに素晴らしいサービスも悪用しようとする人間はいるものです。
自宅に連れ込まれたり、お酒の席に呼ばれたりする事も実際にあるそうですので、「会う場合は公共の場所以外は断る事」、「オンラインを活用する事」など会う場所に気を付けて危険を感じたら遠慮なく断るという事を頭に入れておけば対処できる事ではないかと思います。
さらにマッチャーには身分証提出の制度があり、名前の横に緑色のチェックが付いている社会人は身分証をマッチャーに提出している証です。
もちろん、チェックが付いていない社会人も常識のある人がほとんどですが、これも1つの目安にするのもアリかもしれませんね。
まとめ
今日は就活生に必須のアプリである「Matcher(マッチャー)」についてお伝えさせて頂きました。
マッチャーは、自分の卒業校だけでなくあらゆる学校の卒業生や、様々な立場の社会人にOB訪問ができるアプリでした。
企業研究や、自己分析、模擬面接と就活に必要な要素がこのアプリで大きく前進する事も多いと思います。
コロナの事もあり、就活が思うように進まないという人もいると思いますが、活動できる時間が増えた分はこういった良いアプリを活用するのも良いのではないでしょうか?
ここまでお読みいただきありがとうございます。
この記事が、あなたのキャリアにプラスになれば幸いです。
それではまた!
国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真