こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。
キャリアコンサルタントの渡邊です。
今日は、「転職をするか迷っている」または「転職をしようと情報を集め出した」そのような方々に向けた記事を書きたいと思います。
この記事を読んで頂いているという事は、転職で人生を前向きに変えたいと望んでいる方なのだと思います。
当然、転職活動を失敗したくはないですよね?
私はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談を受けたり、企業の採用担当者として転職希望者の面接で話を伺ったりするのが日々のお仕事なのですが、多くの転職希望者を見てきた経験から失敗しがちな人の共通点が見えてきました。
転職に成功する人、失敗する人はこちらの記事で
今日は転職で失敗する人の共通点から導き出した3つのチェックポイントをお伝えしますのでお役に立てれば幸いです。
転職の失敗は2つ
転職の失敗は大きく分けると2つの要因になります。
- 企業研究や業界研究が甘い「選び方」の問題
- 良い会社から選んでもらえない「転職希望者」の問題
そして、転職に失敗した多くの方が「選んだ会社が悪かった」という「選び方」の問題にしている事が多いものです。
そして、「次の会社選びはちゃんとしよう!」と転職してまたしっくりこない、、、
割とありがちじゃないかと思います。
ですが、実際に転職活動で失敗している要因は、「選び方」じゃなく「転職希望者」の問題の方が多いのです。
転職とは「会社選び」であり「会社から選ばれるもの」でもある
転職では、自分が会社を選ぶ立場でもありますが、同時に選ばれる立場でもあります。
しかも、選ばれる為のハードルは低くはありません。
中途採用の面接通過率を例にしても、業種や会社にもよりますが、20~30%くらいが多いです。
つまり、1次面接だけでも10人の内7~8人は不採用になる訳なので、決してハードルは低くないですよね?
さらに2次面接や3次面接もありますし、世間的も優良企業と思われているならば採用倍率は更に高まります。
その為、どんなに良い会社をみつけて選ぶ事ができても、その会社から魅力的な人材だと感じてもらわなければ転職は成功しないという事です。
以上の理由から、今回は「多くの会社から選ばれる人材になっているか?」という視点で、転職活動をはじめるべきかのチェック項目を紹介したいと思います。
転職活動を始める前の3つのチェックポイント
「多くの会社から選ばれる人材になっているか?」 という視点から最低限確認しておきたい項目は以下の3つです。
- 自分の提供できる価値を知っている
- 実績や成果を残している
- 伝える力を持っている
もし、3つのチェックポイントの内、最低でも2つは無ければ転職成功の確率は低くなってしまいます。
是非、転職活動を始める前にチェックしてみてください。
自分の提供できる価値を知っている
「提供できる価値」と言われると、「自分の強み」という解釈をする方もおられますが、「価値」とは「強み」よりも具体的で「採用する会社にとってメリットになる事」を指します。
例えば、強みの定番と言えば「コミュニケーション力」があります。
その「コミュニケーション力」も、採用される会社や業種によって提供できる価値が変わります。
初めて会う人との距離の詰め方が得意で、特に年上から気に入られる事が多い。
その為、新規開拓の営業でも初回訪問時に好印象を与えやすく、取引に繋がる事も多い。
結果、新規獲得件数の増加が見込めて売り上げも上がる(価値)
普段から聞き役にまわる事も多く、相手の立場に立って物事を考えるようにしている。
その為、営業部門と製造部門の異なる立場からの要望も、できる限り真摯に受け止め、双方に角が立たない方法を模索する。
そうする事で各部門の衝突を避けて、案件をスムーズに進める事ができる(価値)
上記は簡易的な例ですが、自分の持っている能力の具体的な使いどころを理解しているかが肝心です。
実績や成果を残している
中途採用では、あなたに「採用する事のメリット」を求めています。
その為、実績や成果を残している事は転職において重要なアドバンテージとなります。
分かりやすく、数字で見せられる実績ならもちろん魅力的ですが、職種によっては難しくなります。
それ以外にも企業の評価に繋がる可能性がある実績や成果をいくつかご紹介します。
- 売上目標達成の実績
- 昇給や昇格の実績
- 離職率の低下
- 社内課題の解決実績
- 仕事のフローのマニュアル化
- 取引先の課題の改善実績
- チームや支店の売上改善実績
- リピート率の改善
- お客様満足度の好成績
これらの実績や成果は、次の就職先の職種や会社の考え方によって評価に繋がるものとそうでないものに分かれます。
狙っている職種や会社の評価に繋がりそうな実績や成果があるならば、転職成功の可能性は非常に高まりますので、現職で実績や成果をまだ残せていないならば、転職前に実績を残す事を視野に入れても良いのではないかと思います。
伝える力を持っている
これまでに「与える価値」と「実績や成果」が大事と伝えましたが、それを「伝える力」が3つ目のチェックポイントとなります。
会社に採用される為には多くの場合で面接という関門を突破しなければなりません。
その場合に「伝える力」は不可欠です。
どんなに実績を上げていようとも、面接で上手に伝えられなければ魅力が十分に伝わらないどころか、実績が本当なのか疑われてしまう事にもなりかねません。
更に、伝える力はおそらくほとんどの仕事に役立ちます。
普段の業務では会話の必要ない仕事だとしても、報告、連絡、相談などはありますし、わかりやすく物事を伝えられる人材はそれだけで優秀に見えるものです。
3つのチェックポイントが危うい!そんな時は?
今回の記事では、転職成功の為には「会社選び」だけでなく、「会社から選ばれる人材になる事」が大事とお伝えしました。
そして会社から選ばれる人材のチェックポイントは3つでした。
- 自分の提供できる価値を知っている
- 実績や成果を残している
- 伝える力を持っている
残念ながら上記のどれかに不安があるならば、転職成功の確率は低くなってしまいます。
その場合は、今の会社に留まって、転職成功の可能性が高くなるようにアップデートする事を視野に入れても良いのではないでしょうか。
ですが、転職を考えている方の中には、家庭環境や経済状況などで仕方ない場合もありますし、精神的や肉体的な問題が発生している場合もあります。
そのような場合は躊躇していられない事もあると思います。
それでもこの記事の内容を頭の片隅に置いておくだけで少しは役に立つ事もあるかもしれません。
ご自身にとって最適な選択肢を取って下さいね。
仕事を辞めたいと考えている方にはこちら記事もオススメです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
この記事が、あなたのキャリアにプラスになれば幸いです。
それではまた!
中卒キャリアコンサルタント 渡邊 和真