こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。
キャリアコンサルタントの渡邊です。
今日は学びのメリットと注意点についてお伝えしたいと思います。
私は、普段から「幸せなキャリアを歩む為には学びが大切」という思いから、様々な学びをこちらのサイトで発信を行っています。
学ぶ事は様々なメリットがあると感じてお伝えしているのですが、唯一、注意すべき問題があるので今日はお伝えしていきたいと思います。
キャリア視点で考える学ぶ事のメリット
学ぶ事のメリットはたくさんありますがキャリア視点という観点から私が強く感じるメリットは主に3つです。
- 市場価値が上がる
- キャリアの選択肢が増える
- 自信がつく
メリット1.市場価値が上がる
知識を得る事や、技術を身に付ける事で自分の市場価値を上げる事ができます。
「ビジネススキル」はもちろんですが、「歴史」を学べば世の中の動きを予測し、対策をたてる事ができるようになります。
「経済」を学べば、ビジネスをする上で欠かせないお金を動かす方法がわかります。
「政治」を学べば、組織の仕組みや社会全体を見渡す広い視野を身に付ける事ができます。
こうした学びは、どの会社やどの部署、どの役割でも通用するポータブルスキルとなります。
(別タブで開きます)そのため、学びは社内での結果や評価、就職や転職での優位性のような市場価値に繋がります。
メリット2.キャリアの選択肢が増える
人は学んだ事に興味を持ちます。
「政治」を学べば、いつもスルーしていた政治のニュースに興味をもつようになりますし、「アート」を学べば、アートイベントのチラシや広告が目に留まるようになります。
皆さんも、興味の無かった業界で仕事を始めて学んでいく中でその業界のニュースを耳にした瞬間にアンテナが立つ感覚を感じた事などもあるのではないでしょうか?
この様に、人は学んだ事に興味を持ちます。
興味はやりたい事に繋がるので、たくさん色んな事を学ぶ人ほど、選択肢が広がります。
やりたい事が無い人は、色んな分野について学んでみると興味を惹かれる事があるかもしれませんね。
メリット3.自信がつく
学びは手軽に自信を深める方法でもあります。
「自己効力感」といって、自分の能力に「他者や社会に対して効力がある」と信じれるようになると自信が湧いてきます。
(別タブで開きます)世の中の学者や教授をみていると自信に溢れている人が多いですよね?
自身の専門知識は深いのでもちろんの事、それに併せて専門分野以外の自信も比例して向上していくものです。
やはり、学ぶ事にメリットは多そうですが、私が感じる注意点も存在しますのでご紹介させてください。
学ぶ事の唯一の注意点
学ぶ事の唯一の注意点は「傲慢さ」が生まれるという事です。
これは、学ぶ事で人は自信を持ちますが、自信が過剰になり、その自信を失いたくないと思う様にもなってしまいます。
そして、「自尊心」を守る為、「虚栄心」により「傲慢さ」は生まれます。
傲慢とは?
「傲慢」は、キリスト教の教え「七つの大罪」の1つにも数えられています。
おごりたかぶって人を見下す事を指します。
とても知識のある方を見て、「なんだか性格が悪いな」と感じた事はありませんか?
以下の様な場合、自分も傲慢になっている可能性があるので注意してください。
- 知識の無い人に対し、小バカにするような態度をとってしまう
- 自分の事が正しいと思っている
- 人に意見されると反発の感情が生まれる
- 人に謝罪や感謝の気持ちを伝えられない
- 肩書や権威にこだわりすぎる
学びを深めて自信をつけると、傲慢さが生まれるのは自然な事なので止めるのは難しいです。
私自身も、気が付けば「他者に対して傲慢な態度をとってしまった」と思う事も少なくありません。
ですが、それでは他者との関係性が悪くなってしまいますので、「傲慢さ」と上手に付き合っていかなくてはなりません。
傲慢さを抑える方法
人が傲慢さが生まれるのは自然な事ですが、上手にコントロールして抑えていきたいところです。
「傲慢さ」を抑えるのは、「謙虚さ」です。
七つの大罪でも「傲慢」に対応する美徳は「謙虚」とされています。
「学び」によって「自信」が生まれ、併せて生まれる「傲慢さ」を「謙虚さ」で抑えるイメージです。
その「謙虚さ」を忘れない為に心掛けておきたい事は2つです。
人の意見を聞くクセをつける
人に意見を聞けば、賞賛もあれば指摘される事もあると思います。
自身の自尊心を傷つける事もありますので、避けたいと思うものです。
しかも、人間は客観的立場の方が視野が広いので、自分では気づかなかった事を指摘される事も少なくありません。
(別タブで開きます)だからこそ、あえて積極的に意見を求め、さらに意見を受け入れ続ける事で慣れる事ができます。
しかも、人の意見を素直に吸収できる様になれば、自分の視野が広がるという結果に繋がるので一石二鳥と言えますね。
自分を俯瞰して見るクセをつける
自分を俯瞰(ふかん)して見るとは、自分を客観的に見る事です。
自分を俯瞰して見ていると、自分の目線で見ている時より冷静でいられます。
「今、自分はイラっとしたな」とか、「反論したいという感情になってるけど、本当にそれで良いのかな?」とか、「今ちょっとバカにした様な表現をつかっちゃったな」とか、自分で自分を俯瞰して見るクセをつけると、徐々に傲慢さを抑える事ができるようになります。
自分で自分が傲慢になっていないかをチェックしましょう。
どちらの方法も慣れないうちは大変ですが、傲慢な人にならないように少しづつでも身に付けていきたいですね。
まとめ
今日は、学びのメリットと唯一の注意点について書かせて頂きました。
学びのメリットは以下の3つです。
- 市場価値が上がる
- キャリアの選択肢が増える
- 自信がつく
ですが、人が学び、自信が生まれると、傲慢になりがちです。
「傲慢さ」は自然に発生してしまうのですが、「謙虚さ」を持って抑える事ができます。
謙虚な姿勢を忘れない為にも心掛ける事が2つあります。
- 人の意見を聞くクセをつける
- 自分を俯瞰して見るクセをつける
私も謙虚な心を忘れず、学び続けていきたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
この記事が、あなたのキャリアにプラスになれば幸いです。
それではまた!
国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真