VUCAな時代とは?キャリアの歩み方

昨今「VUCAな時代」等と耳にする事が多くなりました。

「VUCA」とは何なのか?

VUCAな時代を生き抜く為に必要な事は?

今日はこれらをお伝えしたいと思います。

VUCAとは?

VUCAとは、予測困難という状況を指す言葉で、

予測困難を表す4つのキーワードの頭文字を取った言葉です。

  • V−Volatility:変動性
  • U−Uncertainty:不確実性
  • C−Complexity:複雑性
  • A−Ambiguity:曖昧性

4つの頭文字V,U,C,Aを取ってVUCA(ブーカ)と読みます。

元々は軍事用語で刻々と変化する予測困難な戦況を表す言葉でしたが、

ビジネスシーンにおいてもテクノロジーの進歩から世の中の変化が加速、大きくなり、経済的にも予測困難な時代を迎えた事でVUCAという言葉が使われる様になりました。

このVUCAな時代を迎えた事により、人のキャリアの歩み方にも変化が求められる様になります。

まずは、4つのキーワードそれぞれがキャリアに及ぼす影響を考えてみましょう。

VUCAがキャリアに及ぼす影響

Volatility:変動性

世界経済の変化や技術革新によって、現代のビジネスシーンは大きな転換期を迎える事となりました。

また、SNSの発展により消費者のニーズは多様化と細分化が進んだ事も市場に大きな変化をもたらしました。

その為、企業もこれまでとは違う事業展開や組織構築を求められる様になり、対応できない企業は淘汰されつつあります。

キャリアにおいても、働き方改革で会社員の働き方へ徐々に変化が見られます。

パラレルキャリアと呼ばれる、副業等のいくつもの組織で仕事をする方も増え、若い世代から起業家を志す方も増えてきました。

今後もこれまで以上に変化は加速していくものと考えられます。

「これまでと同じ」は通用しない。
変化する事が当たり前という意識を持つ必要がありますね。

Uncertainty:不確実性

これまでの日本のキャリアは、

  1. 20歳位まで学生として勉強、いい大学を目指す。
  2. 良い会社に入り、キャリアを積んで地位を固める。
  3. 60歳位まで働いて引退し、年金で余暇を楽しむ。

この様なロールモデルが良しとされてきました。

ところが今は、歴史ある会社で年功序列の影響からポジションが無く、出世ができないという問題が発生したり、会社が時代の変化について行けずに業績が悪化したり、寿命の増加と年金の問題から引退後の生活費の問題も懸念されています。

キャリアにおいて旧来のモデルとは違う、自分なりのキャリアを見つける必要が出てきました。

不確実な時代だからこそ、組織に頼りっぱなしにならずに自らの人生を切り開いていくようなキャリア形成が不可欠です。

Complexity:複雑性

かつては一つの企業が一つのビジネスを行い、会社員はそれぞれの職務をこなす時代でした。

ですが、現代のビジネスシーンにおいては、インターネットによって企業間や世界との距離が縮まり、組織間の情報協共有も容易になりました。

それにより、一つの会社で複数の事業を進めるのが当たり前の時代になり、複数の会社で一つのプロジェクトを行う事も珍しくなくなりました。

また、世界と繋がりを持ち仕事をする企業も増えており、組織に外国人を受け入れる事も多くなりました。

よって、会社の社員に求めるニーズも変化し、組織内のキャリアチェンジや転職、独立等も多くなり、流動的なキャリアの歩み方をする方が増えてきました。

複雑化する社会の中ではプラン通りのキャリアを歩む事は難しくなったのではないでしょうか?
柔軟な思考がこれまで以上に重要になりそうです。

Ambiguity:曖昧性

情報が少なければ自ずと選択肢は狭まり、情報が多ければ選択肢が多い分意思決定が難しくなります。

現代の情報化社会において情報の取得は容易になりました。

代わりに情報の取捨選択が重要になりました。

キャリアについても自分で選べる自由な生き方ができる時代になりました。

その反面、正解と呼ばれる生き方がない、曖昧な時代になったとも言えます。

今後は、自分自身で答えのない「曖昧さ」の中からキャリアを取捨選択する事が求められます。

答えがない中でも何が最良かを常に考える事が重要になりそうです。
選択肢の多い自由さを楽しめると良いですね。

VUCAな時代を生き抜く為に4つの必要な事

時代は予測困難なものだと認識する

時代は変化していくもの。

今後は加速度的に時代の変化は進んでいきます。

思いもよらない偶発的な事故が起こる事もあります。

予測困難な事態には適応する事しかできません。

10年後、20年後の世界は変わっています。
時代の変化に適応しないといけないと認識する事がスタートですね。

常に情報を収集する

予測困難な時代ですが、情報を収集し続ける事である程度の未来予測は可能です。

起きている変化への情報取得の早さによってもその後の対策も変わる事でしょう。

常に新しい情報を収集する事で予測困難な中でも自分の目標に近づく可能性が高まります。

今後も情報量が増えていく事を考えれば、情報収集力を高める事の重要性は増していきそうです。

柔軟な思考を持つ

今後も時代の変化は加速し、今ある常識が通用しない事が起こりえるでしょう。

そんな時にも固定観念に囚われない柔軟な思考がVUCAな時代を生き抜く助けになる事でしょう。

柔軟な発想からイノベーションも起こります。
ステレオタイプに囚われない柔軟な思考を身に付けたいですね。

学習する

知識は人に奪われる事も無くす事もない、貴重な財産です。

自身の仕事に関わる知識はもちろんですが、政治、経済、歴史等を学ぶ事で人生が豊かになります。

また、不測の事態が起きた場合も知識が助けになります。

社会人になると本を読んだり勉強する時間を割いたりする時間をなくしてしまいがちですが、生涯学び続ける事は重要ですね。

まとめ

VUCAとは、予測困難という状況を指す4つのキーワードの頭文字を取った言葉。

  • Volatility:変動性
  • Uncertainty:不確実性
  • Complexity:複雑性
  • Ambiguity:曖昧性

予測困難な時代に4つの必要な事

  • 時代は予測困難なものだと認識する
  • 常に情報を収集する
  • 柔軟な思考を持つ
  • 学習する

以上、VUCAの意味とキャリアに及ぼす影響、

VUCAな時代を生き抜く為に必要な事をお伝えしました。

VUCAな時代を予測困難な時代と捉えるか、

自由で個人の力を発揮できる時代と捉えるかは個人の考え方です。

残念ながら生まれる時代は選べませんが、その時代をどう生きるかは選べます。

このVUCAな時代を理解し、少しでも前向きなキャリアを歩んで頂きたく思います。

それでは、また!

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