こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。
キャリアコンサルタントの渡邊です。
私は普段から幸せなキャリアを歩むために必要な学びや遊びを発信しておりますが、地元である京都についても書かせて頂いております。
最近は少々「SDGs」について興味が強いので、関連事を調べている事が多いです。
SDGsとは、
Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標
「地球で人類が長期的に暮らしていく為の世界の課題に対する目標」だと以前は記事にも書かせて頂きました。
そのSDGsの目標について、全国の市区町村の取り組みを評価する、日経新聞の「全国市区・サステナブル度・SDGs先進度調査」なるものがあり、京都市が1位になっておりました。
とても誇らしいことだと思いますが、あまり認知はされていないのではと思い、その取り組みの内容について今日はお伝えしたいと思います。
【全国市区・サステナブル度・SDGs先進度調査】とは?
「全国市区・サステナブル度・SDGs先進度調査」とは何でしょうか?
これは平成30年に行われた調査で、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から全国815市区を対象に行われました。
各市区が、「経済」「社会」「環境」において、それぞれが持続可能な開発が成されているかを数値化され、ランキング付けされています。
ちなみにランキングの1~10位はこちらです。
総合順位 | 市区名 | 総合得点 (100点満点) | 経済 (14点満点) | 社会 (50点満点) | 環境 (36点満点) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 京都市 | 70.37 | 7.20(341位) | 34.07(7位) | 29.10(2位) |
2 | 北九州市 | 70.13 | 5.60(590位) | 36.88(1位) | 27.65(9位) |
3 | 宇都宮市 | 68.82 | 9.20(71位) | 33.90(8位) | 25.72(29位) |
4 | 豊田市 | 68.57 | 10.00(11位) | 31.90(19位) | 26.67(15位) |
5 | 岡山市 | 68.53 | 7.60(308位) | 32.98(12位) | 17.95(6位) |
6 | 相模原市 | 68.50 | 8.40(147位) | 31.55(23位) | 28.55(5位) |
7 | さいたま市 | 68.33 | 8.80(89位) | 32.90(13位) | 26.63(16位) |
8 | 板橋区 | 68.23 | 10.00(11位) | 34.12(6位) | 24.12(53位) |
9 | 堺市 | 67.88 | 8.80(89位) | 33.33(10位) | 25.75(28位) |
10 | 名古屋市 | 67.83 | 8.00(262位) | 32.53(14位) | 27.30(10位) |
京都市の評価点
総合1位の評価がされた京都市ですが、特に環境分野が2位と高く評価されました。
京都議定書誕生の地として積極的に取り組んだ、エネルギー消費量の削減などの地球温暖化対策やごみ量の削減などの取り組みが評価されています。
そして、社会分野においては7位、クルマ中心の社会からの脱却を目指す「歩くまち京都」という取り組みが評価されました。
- 市民・事業者の皆様とともに行った省エネの取組により、総エネルギー消費量がピーク時である1997年度の104,201TJ(テラジュール)から2016年度には75,833TJ(27.2%減)に削減
- 市民・事業者の皆様とともに行ったごみ減量の取組により、ごみ量をピーク時である2000年度の82万トンから2017年度には41万トンに半減
- 市立小中学校の普通教室の空調(冷房)設置が2006年度に設置率100%
- 四条通では、歩道の幅を3.5メートルから6.5メートルに拡大、車道を4車線から2車線に減らした結果、2015年の自動車交通量が2006年比で41%減
特にエネルギー消費量27.2%減と、ごみ量を半分に減量は凄いですね!
四条通というのは京都市の繁華街のメインストリートなのですが、確かに数年前から歩道が広くなり歩きやすくなりました。
歩くまち京都の取り組み
「歩くまち京都」とは、健康で人と環境にやさしいまちづくりを目指した取り組みです。
具体的な目標として、「自動車の分担率」を20%以下を目指しています。
※分担率というのは、すべての「移動」の中からその手段の割合を指します。
- 既存の公共交通機関の利便性の向上
- 歩行者優先のまちづくり
- 自家用自動車の通行を制限し、公共交通機関だけが優先して通行できるトランジットモールの整備
- 県外からの来訪者に郊外でクルマを駐車してもらい、そこから公共交通機関で移動してもらう「パークアンドライド」の実施
上記の内容以外にも、「かしこいクルマの使い方」や「クルマ以外での観光」等の普及、啓発活動にも取り組んでいます。
「歩くまち京都」パンフレット(PDF)
https://career-selection.com/wp-content/uploads/2020/12/5c61761f00b77e622633231b2671d106.pdf
「歩くまち京都」フォーラム
http://www.arukumachi-kyoto.jp/
まとめ
さて、今日は「全国市区・サステナブル度・SDGs先進度調査」と京都市がどの様な取り組みを行っているかをお伝えさせて頂きました。
調査結果によると京都市は、主に「環境」と「社会」についての取り組みが評価され、ランキングが1位として評価されておりました。
こうして、住んでいる地域がどの様な取り組みをしているのかを知ると、「自分もできる事は協力しよう!」という気になるものですね。
エネルギー消費やごみの消費を抑えているなら「自分もできる限り減らそう」と考える様になりましたし、「歩くまち京都」の取り組みを知れば、「できる限りクルマは使わないでおこうか」と考えます。
もし、違う地域にお住いの方だとしても、自分の住んでいる地域の取り組みを調べてみるのは良いのではないでしょうか?
少しかもしれませんが、意識の変化があるかもしれませんよ。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
この記事が、あなたのキャリアにプラスになれば幸いです。
それではまた!
国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真