この記事に興味をもって頂きありがとうございます。
キャリアコンサルタントの渡邊です。
今日は自分のストーリーを振り返る自己分析のワークショップ、【ライフチャート】をご紹介します。
就活、転職、研修、セミナー等の様々な場面で使えるワークになるのでこの記事を読みながらチャレンジしてみて下さいね。
ライフチャートとは?
ライフチャートとは、自分のこれまでの人生を年齢と共に振り返り、充実度をグラフ化したものです。
表の横軸は年齢経過、縦軸はその時の充実度を表します。
「そんな事して意味あるの?」って考える方もいるかもしれませんね。
ライフチャートを作成する事で「自分がどの様な人生を歩んできて何を感じたか?」という自分の価値観を再認識する事ができるのです。
「メモの魔力」についてはこちら↓↓↓
- 自己理解が深まり、就活等の自己紹介の場面で役に立つ
- 自分はどんな事に充実感を得るのかを客観的に振り返り、今までに無い自分に気付く
- 過去を知る事で、これから歩むべきキャリアを考えるのに役立てる
- 人に伝えられるストーリーを発見できる
ライフチャートの作り方
まず書き出す
ライフチャートを作成する準備として、まずは人生を振り返る時間を設けます。
具体的には、何歳位の時にどんな出来事があってどんな事を感じたのかをノートに書き出します。
数は多ければ多いほどいいです。些細な事でも思い出せるかぎりは書き出してしまいましょう。
以下の様な出来事を書き出すと良いと思います。
- 成功体験
- 失敗体験
- 人生の転機
- 初めての〇〇
- 影響を受けた人物
- その他、自分の感情が動いた出来事
これらを、感情が充実した出来事と充実していなかった出来事に振り分けます。(充実した出来事に〇を付けて、そうじゃない出来事に×を付けるとかで良いと思います。)
そしてその中から良くも悪くも強く残っている出来事を選びましょう。
7~10個位が一般的です。(〇で囲っておきましょう。)
年齢を書き入れる
まずは縦軸と横軸を書き、年齢を書き入れます。
上記は5歳区切りの35歳までで書いていますが、自分の年齢に合わせて間隔は変えて下さいね。
ちなみにPDFのテンプレートもこちらからダウンロード可能です。
点と出来事を記入する
まずは、準備しておいた出来事ごとに「充実度がどの位の高さだったか」を考えながらグラフに点を打っていきます。
※時間軸の若い時から点を打っていくのがおすすめです。
次に点を打った出来事の内容やその時に感じていた事を書いていきましょう。
キーワードだけで簡単に書いても構いませんし、文章にして詳しく書いても構いません。
線を繋ぎ、考察する
最後に点と点を線で繋いでいきます。
そして、考察に入ります。
以下は考察の一例です。
こうしてグラフ化して見てみると、中学卒業するまではあまり充実感を感じて無かった事が分かります。
何故か?
片親だった為、母親が余計に頑張り過ぎて厳しかったから息苦しさを感じていた。
今の自分はとても束縛を嫌う人間でルーツはここにあるのではないか?
こういった事を出来事一つひとつ振り返りながら、「何故?」「どうして?」と考察すると自己理解が深まります。
人とやってみる
自分ひとりでやるのも良いですが、人とやってみるとまた少し違った形の学びがあります。
例えば、「就職先が決まった」という出来事ひとつとっても、充実感は人それぞれです。
+の人もいれば-の人もいます。
何故違いが出るのか?価値観の違いがあって面白いですよ。
考察する時も、他者の視点から話を聞くと、自分の事でも解釈が変わる事もあるので、就活生なんかはみんなで集まってワイワイやるのもおすすめです。
まとめ
さて、本日は自己分析のワークショップ、【ライフチャート】をご紹介しました。
自分の人生を振り返るってなかなかやらないですよね?
自分の人生とはひとつの物語(ストーリー)です。
古今東西、世の中では物語(ストーリー)が重要視されてきました。
宗教や政治はもちろん、今では個人としての物語に魅力のある人が応援される世の中になりました。
自分の人生を振り返る事はそれだけ価値ある事ではないでしょうか?
「ライフチャートは聞いた事あるけど、こんな事しても意味なさそうだからやった事ない。」って方も沢山おられると思います。
自己分析の中でも、手軽に簡単にできるワークになりますので、是非一度試してみて下さい。
意外な自分の物語を発見できるかもしれませんよ!
それではまた!
国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真