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こんにちは、キャリアコンサルタントの渡邊です。

今日は、人間の欲求を5段階に理論化した「マズローの欲求5段解説」についてお伝えしたいと思います。

この理論は非常に有名な理論ですが、人間の基本的な心理的行動に現れる内容なので、自身のキャリアステップを進める上でも有用ですし、ビジネスをする上でもマーケティング施策にも使えます。

非常にシンプルな内容ながら有用な理論になりますので、ご存じない方はこの機会に理解してみて下さいね。

マズローの欲求5段解説とは?

まず、マズローとは、アメリカの心理学者アブラハム・マズローを指します。

「マズロー」が提唱した「欲求5段階説」という事で「マズローの欲求5段階説」と呼ばれています。

マズローってどんな人?

アブラハム・ハロルド・マズロー(1908-1970)

アメリカ合衆国の心理学者で、人間性心理学の生みの親と言われています。

人間性心理学とは、人間の肯定的側面を強調した心理学です。

それまであった人間と動物を区別せずに研究をされていた「行動主義的心理学」と人間の病的な部分を研究されている「精神分析」に次ぐ心理学の第三勢力です。

アブラハム・マズロー(Wikipedia)

健康的な人間の心理を研究する学問を始めた人という事ですね。

欲求5段階説

そんなマズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階のピラミッド型の階層で理論化したものです。

ピラミッド型の上位になるほど高次の欲求とされています。

下から、

  1. 生理的欲求
  2. 安全欲求
  3. 社会的・所属と愛の欲求
  4. 承認欲求
  5. 自己実現の欲求

欲求は下位のものから優先され、その欲求がある程度満たされると次の段階の欲求を求めます。

そして、晩年のマズローにより5段階目の欲求である自己実現の欲求の上に、もう一段階あると発表されました。

それが、「自己超越の欲求」です。

それでは、それぞれの段階の詳細をお伝えしていきますね。

生理的欲求

生きていくための本能的な欲求です。

「食欲」「性欲」「排泄欲」「睡眠欲」などが当てはまります。

人間が本能的に求める最も主要な欲求です。

ただ、現代社会においてこれらの欲求しか見られないほどの状況にはなりずらい為、次の段階である「安全欲求」までは、ほぼ全ての人物が求めるレベルにあると言えそうです。

安全欲求

安心や安全な暮らしへの欲求です。

「安全な自宅」「経済的な安定」「健康」「事故の防止」などが当てはまります。

多くの方がある程度の満足を得てる場合が多いとされており、安全欲求を動機づけに行動している方は少ないと言われています。

個人的には、ちょっとした事でこの欲求が脅かされる事があるように感じています。

災害や事故や病気はもちろんですが、職を失う事などでも安全性が損なわれる可能性を感じます。

その時には最優先で安全を満たすように人間は行動します。

社会的欲求・所属と愛の欲求

集団に所属し、役割を求める欲求。

「社会的な役割」「コミュニティへの所属」「友人や恋人、家族」などが当てはまります。

生理的欲求と安全欲求がある程度満たされているとこれらの欲求が現れます。

満たされなければ孤独感を感じやすくなります。

承認欲求

所属し、役割を持った後に、その中で認められたいと願う欲求です。

ちなみに承認欲求はレベルが二つに分かれています。

低いレベルは「他社からの尊敬」「地位や名声」「注目」などの他者から承認されたいという欲求です。

高いレベルは「自己肯定感」「成長」「自立」などの自分で自分を評価できる状態を求めます。

自己実現の欲求

「なりたい自分」を求める欲求。

自分の能力や可能性を最大限発揮し、ありたい姿になる。

いわゆる「夢」や「ビジョン」を追求する欲求。

自己超越の欲求

5段階欲求のもう一段上の段階。

見返りやエゴもなく、純粋に目的の遂行や達成を求める領域です。

このレベルに達している人は人口の2%ほどとも言われています。

自己実現の欲求では自分、自己超越の欲求では他者や社会にベクトルが向けられています。

欠乏欲求と存在欲求

マズローは、これらの5段階の欲求を2種類に分類しています。

1段階目の生理的欲求~4段階目の承認欲求までを欠乏欲求。

自己実現の欲求を成長欲求としています。

欠乏欲求を十分に満たした人間は、欠乏欲求に対して耐性を持つようになり、成長欲求実現の為に、欠乏欲求が満たされずとも活動できるようになるそうです。

一部の投資家や慈善事業家などがこの内容に当てはまりそうですね。

マズロー5段階欲求をどう活かすのか?

マズローの欲求5段階説はビジネスを始めとして様々な事に活用できます。

ビジネスの基本は、相手の欲求を叶えて対価を得る事です。

自身の顧客となる人達がどの段階の欲求を満たすサービスなのかを意識するだけでも変わってくるでしょう。

複数の欲求を満たせるようにサービスを作る事もできます。

  • 「損害保険」→安全欲求を満たすサービス
  • 「マッチングアプリ」→社会的・所属と愛の欲求を満たすサービス
  • 「SNS」→社会的欲求+承認欲求を満たすサービス
  • 「自己啓発書」→自己実現欲求を満たすサービス
  • 「英語やプログラミング等の学習」→承認欲求+自己実現欲求を満たすサービス

現代社会では第3段階の社会的欲求や第4段階の承認欲求を満たしたい人が多いように感じますのでそれらを叶えられるサービスを提供する事を考えるのもいいでしょう。

会社の内部に目を向けるならば、部下がどの段階の悩みを抱えているかでマネジメント手法を変えることなどにも活用できます。

ビジネス以外でも活用する

「どんな人を助けたいのか」や「どんな人に影響を与えたいのか」で自身のキャリアや仕事選びを考える事にも活用できます。

自分の恋人や友人の欲求を満たすアプローチをする事で人間関係を深める事も可能です。

そして、自分はどの段階にいるのかを見つめ直す自己分析をしてみるのも良いかもしれません。

さて今日は、マズローの欲求5段階説についてお伝えさせて頂きました。

ビジネスやコミュニケーション、自己分析まで幅広い活用法のある内容なので、是非とも取り入れてみて下さいね。

それではまた!

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