こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。
キャリアコンサルタントの渡邊です。
今日は、指摘の注意点に関して書きたいと思います。
マネージャーなどの管理職として部下を持っている方は、教育も仕事の1つです。
気付いた事を上手に指摘しながら部下を育てていきたいと苦心されていると思います。
ですが、指摘は間違えたやり方ではモチベーションを下げる要因になってしまう事もあり、注意が必要ですね。
そして一方では、部下からも気付いた事を上司に指摘したい事もあるでしょうが、相手を嫌な気持ちにさせてしまうのではと、遠慮して言えない事もあると思います。
この様に、指摘をするのは非常に気を遣うものですが、上手に指摘を使える方は良好な人間関係を築く事に繋がります。
是非とも上手な指摘を身に付けていきたいものです。
特に管理職を目指している方には必要なマネジメントスキルなので覚えておきたいところです。
第三者は、当事者よりも視野が広い
本来、指摘をする事は、良い事だと思います。
それは、当事者よりも第三者の方が視野が広く、色々な事に気付く事ができるからです。
これを「岡目八目」と言います。
岡目八目とは、「囲碁の対局を第三者として見ている者は、対局している2人よりも八目先の手が見える」という意味です。
囲碁では、どんなに優秀な打ち手であろうとも対局中は勝つ事に集中しており視野が狭くなってしまいます。
でも、傍観者は局面の全体を見渡す事ができ、心にも余裕があることから、対局者よりも冷静に観察ができるのです。
これは、仕事やスポーツにおいても同じです。
テレビでスポーツ観戦をしていると、一流のスポーツ選手が見えていなかったパスコースを監督や解説者が指摘するケースなどは日常的ですね。
これも、第三者だから見える視野の広さと言えます。
つまり、指摘というのは、冷静に広い視野で見れる第三者が行う事で、当事者に気付きを与えれる行為なので積極的に行うべき事なのです。
ですが、先述の通り、指摘のやり方を間違えると相手のモチベーションを下げたり、仲がこじれたりする可能性があるので注意が必要です。
注意点は「上からの指摘」
この第三者の方が視野が広いのは、自然な事です。
能力の差ではありません。
ですが、指摘する側が、「自分の方が広い視野で見れている人間だ」という勘違いや「相手の為にやってあげている」という勘違いをして上から指摘してしまう事が問題になりやすい要因です。
そうする事で、本来は素直に受け取るべき指摘も受け取れなくなってしまうのです。
部下が指摘を聞かなくて困っているという方は、
「相手の気付いていない事に気付いた」というマウントを取ろうとしていませんか?
ついつい、自分のストレスを指摘に乗せていませんか?
貴方が指摘される側よりも視野が広いのは第三者だからというだけで自然な事なのです。
特別な事じゃありません。
やってしまいがちなので注意してくださいね。
相手をサポートしようとする気持ちが大切
その為、指摘を行う際に必要なのは「相手をサポートしようとする気持ち」です。
そして、その指摘の内容は選択肢の1つでしかなく、強制しない事も伝えられると、更に指摘を受け取ってもらいやすくなります。
決して人格を否定しないで、具体的な行動の変化を伝えてあげましょう。
相手をサポートしようとする気持ちと、相手への配慮がある伝え方をすれば、必ず伝わると思います。
指摘を受け取る側も注意
そして、自分が指摘を受けた場合も注意しましょう。
相手に上から言われて、イラっとする事もあるかもしれません。
それは岡目八目で相手の方が視野が広く、致し方ない事なので、「相手はそんな事もわからずに上から言ってくる人なんだ。」と余裕を持って乗り切りましょう。
涼しい顔で感謝の言葉を言えると素晴らしいですね。
そして、指摘されたからといって必ず取り入れる必要はありません。
自分で取捨選択すれば良いだけなのですから。
余裕のある、大人の対応を心掛けたいものですね。
まとめ
今日は指摘の注意点について書かせて頂きました。
第三者からの指摘は、岡目八目で視野が広いのが自然な事で、積極的に行うべき事です。
ただし、やり方を間違えると、相手のモチベーションを下げたり、うっとうしがられたりしてしまいます。
- 相手をサポートしようとする気持ち
- 相手への配慮がある伝え方
決して上から目線の指摘にならない様に注意!
「いちいち指摘をする際にこんなに配慮していられるか!」なんて思う方もおられると思います。
ですが、一流の管理職の方は身に付けているマネジメントスキルなので、管理職を目指している方は特に日常的に注意して取り組んでみて下さいね。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
この記事が、あなたのキャリアにプラスになれば幸いです。
それではまた!
国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真