【就活・転職】自己分析って社会人にも必要?何をすれば良い?

こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。

キャリアコンサルタントの渡邊です。

私は中学卒業後に10度を超える転職を繰り返し、その後は人材業界で企業と求職者のマッチングを経験、そして現在は企業の経営に参画し、人材採用にも携わっております。

こうした「複数の転職を行った経験」「人材業界でのマッチング経験」「人材採用の経験」3つの視点からキャリアに悩む方々への記事を届けています。

今日は自己分析についてお伝えしたいと思います。

自己分析といえば大学時代の就職活動を思い浮かべる方も多いと思います。

しかし、自己分析の活用は就職活動だけでなく、「自己分析は社会人になってからも必要?」とか「転職活動においても必要になった!」などとも言われます。

実際に「本当に必要なのか?」「どんなメリットがあるのか?」「何をしたらいいのか?」など、よくわからないという事も聞きますので、今日はできる限りこれらの疑問に答えられる内容をお伝えしたいと思います。

自己分析とは?

自己分析とは、自分自身を見つめ直し自己理解を深める事です。

経験や思考を書き出したり、分析したりする事で客観的に自分がどのような人間なのかを理解します。

「自分のこと」と言われても様々なので具体的に例を挙げると次のような事があります。

自己分析で理解する自分の事(例)
  • 好き・嫌い
  • 長所・短所
  • 思考の偏り
  • 夢・ビジョン
  • 興味のある事・モノ
  • 経験・スキル
  • 才能
  • 大事な価値観
  • やりがいを感じた事

「自分の事なんだから誰でも理解してるでしょ!」と思われるかもしれませんが、実際に自己分析を繰り返してみると、「自分の事をちゃんと理解してなかった」と感じるものです。

ちなみに「株式会社サポーターズ」が560名の大学生で行った就職実態調査では、「就活でやっておいて良かった事」「もっとやっておいた方が良かったと思う事」「自己分析」が1位でしたので、重要度が伺えます。

自己分析を行うメリット

自己分析のメリットはどんな事があるのでしょうか?

よく言われるのは「やりたい事をみつける為」と言われています。

ですが、私はこの意見にはあまり賛同ができません。

自己分析である程度の方向性や趣味嗜好は探れますが、明確な「やりたい事」が見つかる事は稀ではないでしょうか。

むしろ、「やりたい事をみつけられていないから自己分析が足りてないんだ」と考えながらずっとやり続ける事は「運命の王子様」を探す位に危険な行為だと考えます。

本当のやりたい事は、自然にみつかったり、経験やニーズから生まれ出てくるものです。

では、自己分析が「やりたい事をみつける為」では無いならば、どのようなメリットがあるのでしょうか?

私は次の3つがメリットだと考えます。

自己分析の3つのメリット
  1. 自己肯定感があがる
  2. コミュニケーション力があがる
  3. 自分軸ができて良い判断ができる

自己分析のメリット1.自己肯定感があがる

自己分析を続けていると、徐々に自分の好きではなかった考え方や価値観、行動などに納得して受け止める事ができるようになります。

そうする事でありのままの自分を肯定できるようになります。

自己分析のメリット2.コミュニケーション力があがる

自己分析により、自分の魅力が分かり、自信が出て自己開示ができるようになります。

そうする事でコミュニケーションが円滑になるのもメリットです。

当然、面接や自己紹介をする場面でも好印象を与えやすくなります。

自己分析のメリット3.自分軸ができて良い判断ができる

自己理解が進めば、自分で選んだ選択にブレが無くなり軸ができます。

更に、選択の結果で上手くいかなかった場合でも納得でき、後悔する事が少なくなります。

何をすれば良いのか?

前項でご説明した通りのメリットがあるならば、就活や転職だけでなく、社会人としても継続的に自己分析を行うメリットがあると言えますが、自己分析はどの様な方法があるのでしょうか?

ライフチャート(モチベーショングラフ)

ライフチャートとは、自分の過去を振り返り「グラフ化」を行い、それを客観的に分析する事で自分の考え方や価値観の法則を探すワークショップです。

今までの人生をグラフ化する場合や、キャリアの一部分(例えば高校と大学時代だけをピックアップする)だけを切り取って行う場合もあります。

フレームワーク【will can must】

自分が成果を出せるキャリアを選ぶ為に必要な3つの要素をみつけるフレームワークです。

will can must
  • will・・・やりたい事
  • can・・・できる事
  • must・・・周囲から求められている事

自分のwillとcanとmustを基にキャリアを選ぶと成果が出やすいと言われています。

リクルートを始め、多くの企業が取り入れているフレームワークです。

やりたい事リスト

自分のやりたい事をリストにまとめるワークです。

「やりたいと思っていたけど手をつけられなかった事」

「人生で一度は行ってみたい場所」

「欲しいと思っている事」

行動すればすぐにできそうな事達成が困難かもしれない事まで書き出す事で、人生にいくつもの目標ができます。

達成してリストにチェックを加える事も目標達成へのモチベーションになります。

O-NET(職業情報提供サイト)の興味・価値観検査

O-NETは、厚生労働省が運営している職業情報提供サイトです。

こちらでは、無料で興味・価値観の検査が受けられ、そこから合う職業の概要等も調べる事ができます。

「選択肢があり過ぎて何をすれば良いのかわからない」ような就活生はまずここから始めてみるのも良いのではないでしょうか?

職業情報提供サイトとして利用すると、様々な職業の概要を知れるので、職業研究には最適のサイトです。

ストレングスファインダー

ストレングスファインダーは、自分の才能をみつける事ができる書籍です。

WEBを利用したテストにより、34の中から自分の強い才能5つを発見し、書籍を読み込む事で5つの才能の活かし方を学びます。

エニアグラム

エニアグラムは一種の性格診断です。

質問に回答していく事で、9つタイプから自身の潜在的な性格タイプを探します。

各タイプの相互関係や活用方法は奥深いものがありますので、専門の書籍等を利用して深めるのもオススメです。

自己分析のススメ

今日ご紹介した内容以外にも、自己分析は様々な手法があります。

VPI(職業興味検査)やYG性格検査等の調査キットもありますし、自己分析の書籍も多く販売されてますので読んで付属のワークを試してみるのも良いと思います。

履歴書や職務経歴書をこだわって作成してみるのも立派な自己分析になると思います。

1つの手法だけでなく、複数の手法を使って多角的に自分を分析する事でよりクリアになるので、色々試してみる事をオススメします。

そして、人は成長して価値観が変わっていくものです。

その為、自己分析に終わりはありません。

以前行った自己分析法を時間が経ってから試してみると、その変化からまた理解が深まっていく事もあります。

是非とも定期的に自分を見つめ直す時間とられる事をオススメしたいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

この記事が、あなたのキャリアにプラスになれば幸いです。

それではまた!

中卒キャリアコンサルタント 渡邊 和真

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