こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。
中卒キャリアコンサルタントの渡邊です。
今日は、転職における二次面接に関して書きたいと思います。
「面接なんて一次も二次も一緒でしょ!」って思う方もいるかもしれません。
実は全く違います!
一次面接対策と二次面接対策を分けて対策を考えている人は、内定を勝ち取れる確率もグッと上がります。
「一次面接は通るけど、二次面接は中々通らない!」
今日は、苦戦をしている方に向けて二次面接の全体像から対策までお伝えしたいと思います。
二次面接の全体像
まずは二次面接とはどのような選考なのかを理解しましょう。
一次面接は、ダメな理由がある人を「ふるいにかける」選考です。
それに対し、二次面接は「採用したい人を探す」選考です。
二次面接で不採用にされる人の多くは、「別に悪いところはないけど、わざわざ採用する程の魅力は感じなかった。」という理由で落とされる事が非常に多いです。
二次面接は「選ばられる人間」を選考する場という事を理解しておきましょう。
一次面接との違い
一次面接と二次面接の違いは、面接官の立場の違いです。
会社によって違いはありますが、一般的には下記のケースが多いです。
- 一次面接:現場リーダークラスや人事担当者
- 二次面接以降:管理職クラスや役員クラス
- 最終面接:社長や役員クラス
面接官の立場が違えば重視する項目も変わるのは当然です。
これを深く考えずに面接を受けると不採用が続いてしまいます。
今回は二次面接の対策についてお伝えしていますが、担当者が管理職クラスや役員クラスという想定で書いています。
もし、二次面接の担当が現場リーダークラスや人事担当者クラスの場合は別の記事を参考にしてください。
二次面接3つの選考ポイント
二次面接では、先述の通り「管理職クラス」か「役員クラス」が担当する事が多くなります。
その場合の選考ポイントは3つです。
- 基礎的スキル
- 相性
- 志望度
基礎的スキル
ここで求められる基礎的スキルとは「課題解決の力+コミュニケーション力」を指します。
課題解決の力とは、PDCAサイクルを回せる事であり、これまでのキャリアで実際にPDCAを使って課題を解決した経験を問われます。
コミュニケーション力とは「話す、聞く、書く、考える」という、それぞれの能力が問われます。
また、転職活動に必要なスキルはこちらの記事でも紹介しておりますので参考にして下さい。
相性
二次面接以降では、働く人や仕事との相性を計ります。
その為、パーソナルな質問や正解のない質問が多くなる傾向があります。
相性に関しては自分の考えを素直に述べるしかできません。
良くないパターンとしては、建前的な話ばかりしていると「相性を計りたいが、本音が見えないので不採用」となりがちです。
志望度
二次面接を通過すればもう最終面接という場合も多いです。
その場合、内定を出しても受けてくれ無さそうなら無駄になるのでここで落とされます。
更に志望度が高い方ほど長く働く見込みがあると判断されますので、二次面接以降の志望度は非常に重要となります。
二次面接4つの対策
先述の二次面接の選考のポイントを踏まえ、4つの対策をお伝えします。
- 企業研究
- 深掘りへの回答
- キャリアプラン
- 具体的なエピソード
企業研究
企業研究により、選考のポイントである基礎的スキル、相性、志望度の全てを伝える事ができます。
企業の理解度を深める為には基礎的スキルが求められますし、より深く調べるという事は労力を使う為、志望度の高さにも繋がります。
企業の事を調べているであろう受け答えがあると「ちゃんと調べてくれているので志望度は高いのかな?」と考えるものです。
更に、求人情報をしっかり確認すれば、企業の求める人材像も見えてきます。
求める人材像に近づける面接対応する事で相性も評価を高める事も可能です。
注意すべき点として、応募者が本音と建前があるように、企業側にも本音と建前があります。
その建前に共感する姿勢を見せても評価に繋がりません。
その為、書かれている内容の意図を汲み取るところまでが企業研究となります。
深堀りの質問への回答
二次面接以降は、「何故?」「どのように?」と深掘りの質問が増えてきます。
これを、圧迫面接だと考えてしまう方もいるようですが、面接官が経験を積むと、表面上の受け答えではなく本質から応募者を見ようとします。
貴方の事を理解したいから聞いているのです。
これには、素直に受け答えすれば良いと思います。
この様な深掘りの質問に対し、多くの場合で正解の回答はありません。
どう対応するかを見られていると思ってください。
その為、深掘りされたからと言ってもっともらしい適当な受け答えをすると評価を下げてしまいます。
事前に自分で深掘りした内容ならば素直に答えればいいですし、考えた事が無い質問であれば「考えた事が無かった質問なので少し考えてから回答してもよろしいでしょうか?」と冷静に対応して回答してください。
何より一番の対策は、深掘りされても良い様に自己分析等で自己理解を深めておく事だと思います。
キャリアプラン
「キャリアプランがあれば教えて下さい。」という質問に対し、その会社に入社した場合のプランを答える方も多いのですが、あまり良い答えとは言えません。
企業研究が十分で、明確に答えられるのであれば問題ありませんが、多くの場合で入社前にその会社の理解を完全に深めるのは難しいものです。
この場合のキャリアプランというのは、自分の人生におけるライフキャリアプランです。
将来的にやりたい事、夢、ありたい姿、なんでも構いません。
その将来のビジョンを叶える為に、この会社で働く事が繋がっているという「一貫性」があると非常に評価が高まりやすいです。
是非、転職を考える前に自分の人生におけるライフキャリアプランを考えてみてくださいね。
具体的なエピソード
自己PRは、具体的なエピソードで行うのが基本です。
どんな業種や職種であろうとも、仕事は全てPDCAサイクルです。
実際にPDCAサイクルを回して成果を上げたエピソードは評価に繋がりやすいです。
- どんな課題があり
- それに対してどんなアプローチを取り
- 結果がどうなった
こうしたエピソードは、業種や職種が変わっても成果に繋がる「再現性」があるので評価が高いのです。
是非、具体的な課題解決のエピソードをいくつか用意しておいて下さいね。
二次面接が最難関
今日は二次面接対策についてお伝えさせて頂きました。
二次面接以降では、担当者が経験豊富な事もあり、正解の無い質問や深掘りが多くなります。
その為、付け焼刃の対策では対応できない事も多くなります。
企業理解や自己理解、さらには現職で仕事に向き合ってきた経験が通過には必要になります。
選考の中でも最難関と言えるかもしれません。
しっかり準備をして望んでくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
この記事が、あなたのキャリアにプラスになれば幸いです。
それではまた!
中卒キャリアコンサルタント 渡邊 和真