こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。
中卒キャリアコンサルタントの渡邊です。
今日は転職で成功する人と失敗する人について書いていきたいと思います。
少し前の話にはなりますが、この様な求人広告のコピーがありました。
「条件は、今よりいい会社。以上!」
「どうせなら今よりいい会社に転職したい」というのは全員思っているはず、、、
もちろん、なんとなく転職に踏み切っても成功する人もいますが、失敗の螺旋に巻き込まれて転職を繰り返す人も少なくありません。
「いい会社だと思ったけど、思っていたのと違ったからまた転職だ!」
一度ならまだしも、二度三度繰り返す内に書類上の評価が下がり、どんどん転職のハードルが上がり、良い会社に見向きもしてもらえなくなる。
たった一度の人生、こんな事態にならない様に対策は立てておきたいものです。
その為、今日は成功する人と失敗する人の違いから学んでいきましょう。
転職の成功と失敗の定義
転職の成功と失敗とはどんな基準なのでしょうか?
もちろん、人それぞれの成功と失敗はあるでしょうが、明確化されているほど成功も目指しやすいものです。
この記事では主に4つの視点で考えてみたいと思います。
- 「収入」の成功と失敗
- 「環境」の成功と失敗
- 「人間関係」の成功と失敗
- 「社会的信用」の成功と失敗
こちらの記事を参考にし、自分なりの転職の成功と失敗を明確化するのをおすすめします。
「収入」の成功と失敗
まずは収入面の成功と失敗を考えてみます。
収入が増えれば成功、減れば失敗というシンプルな考え方はもちろんですが、一時的に減る事があったとしても生涯年収を増やす選択肢の場合も成功と言えるかもしれませんね。
更に、もっと広い意味で収入の成功を捉えるならば、今後の収入を増やす為のスキルや知識が手に入る転職先を選ぶのも成功と定義できるかもしれません。
「環境」の成功と失敗
環境とは、「ルール」「設備」「残業」「休日」「使用ツール」「業務フロー」「キャリアパス」など、様々な要素があり、成功と失敗の定義は人によって千差万別です。
自身にとって、どんな環境が大事でどんな環境が気にならないのかを出来る限り具体化すれば成功する可能性が高まりますので、自分自身と向き合う時間をとってみて下さい。
「人間関係」の成功と失敗
「職場の上司が合わない、、、」
人間関係で悩んで仕事を変えようと考えている方も多いです。
人間関係が上手くいっている職場と上手くいっていない職場があるのは事実です。
ですが、人の好き嫌いなんて無くならないでしょうし、相性もあるものです。
転職希望者から「人間関係の良い会社に行きたい」という要望を良く耳にしますが、「どんな人いる職場が良いのか?」や「どんなコミュニケーションが好みか?」などより具体化しておくと成功しやすいかもしれませんね。
「社会的信用」の成功と失敗
「失った信頼」や「傷ついたプライド」といった事をリセットできるのが転職です。
代わりに今まで組織で貯めてきた「信用」や「影響力」もゼロになってしまうのも転職です。
更に、書類上でみられる「勤続年数」や、大手から中小に転職した場合にはローンが組めなくなるなどの社会的信用が減る事もあります。
転職で成功しやすい人失敗しやすい人
では、これらの転職で成功しやすい人と失敗しやすい人には違いがあるのでしょうか?
私は採用担当者としても、キャリアコンサルタントとしても多くの転職者を見てきました。
その中で成功しやすい人と失敗しやすい人の傾向をお伝えしていきます。
転職で成功しやすい人
転職で成功しやすい人は以下の要素を持っている人です。
- 個人の実績を積んだ人
- アピール力の高い人
- 未来志向な人
- 転職活動に時間と労力を注げる人
個人の実績を積んだ人
転職で「やる気」をアピールする方も多いですが、やる気が通用するのは就活生だけです。
「20代前半なら大丈夫じゃないの?」と思っている方も多いようですが、たしかに新しい転職先を決めるだけなら問題ありませんが、成功したいならやる気だけでは不十分だと思います。
転職では実績を判断されます。
会社か顧客が抱える「課題」を発見し、「対策」を立てて「行動」し、「成果」を出した実績が転職では一番重要です。
「チームで出した成果じゃダメなの?」「仕事はチームでやるものでは?」と思う方もいるかもしれません。
チームで出した成果であっても、そのチームで「自分はどんな役割を担ったのか?」チームの中で「自分が出した成果は何か?」を具体化できなければ評価に繋がりづらいと考えて頂く方が良いと思います。
アピール力の高い人
どんなに実績を残した方も、技術や知識がある方でも、それを伝えられない方は転職で成功するのは難しいでしょう。
スカウト等でない限りは、必ず面接を通過しなければ転職はできません。
「技術や実績さえあれば、認めてくれる会社があるのでは?」と考える方もおられると思います。
もちろん、そのような会社もあるでしょうが、選択肢が狭まってしまいます。
実際に、紹介会社に勤めていた経験でお話すると、同じくらいの技術者でアピール力のある人とない人の内定先の数を比べると、全然違いました。
アピール力の高い人は、自分の持っている技術や実績をより輝いて魅せる事ができるので、成功の確率を高めるには大事な要素だと考えています。
未来志向な人
未来志向な人は、逆算で物事を考えます。
将来のビジョンから今の必要な要素を割り出す事に長けていますので、転職の軸が明確化している事が多いのです。
その為、会社も選びやすく、入社後のギャップなどにも「本当に大事な事」以外はあまり気にしない傾向があります。
転職活動に時間と労力を注げる人
私は、面接で以下のような質問をします。
「どの様な手段を使い転職活動を行っていますか?」
「転職活動で力を入れた事を教えて下さい」
こういった質問を投げかけた時に、行き当たりばったりで転職活動をしている人や1社の転職エージェントに頼りっきりの人は評価が下がります。
自分の人生の大事な岐路である転職活動に時間や労力を掛けられない人や多方面からのアプローチができない人に仕事ができるとは思えません。
転職で失敗しやすい人
逆に転職活動で失敗しがちな人は以下の要素を持っています。
- 他責の傾向が強い人
- 今の感情で判断をしてしまう人
- 先送りの姿勢の人
他責の傾向が強い人
「会社の制度」「上司や同僚」「経営方針」「ルール」様々な事に対して不満は募ります。
「もっと○○すれば良いのに、、、」
「言っても変わらない!」
残念ながら、環境は人に整えてもらうものではなく、自分で作り上げるものです。
厳しいようですが、この様な思いでいる限りはどの会社に転職しても大きな違いはないでしょう。
今の感情で判断をしてしまう人
「あれが嫌、これが嫌」と今の感情で判断してしまう人は失敗しがちです。
何故なら、どの会社に転職しても不満が無くなる事はないからです。
会社選びは将来のビジョンへの手段だと考えれば「本当に必要な事」以外は不満であっても不満ではなくなります。
人生のキャリアプランを立てて、その為に必要な転職を行わなければ成功の確率は低いと言わざるを得ません。
先送りの姿勢の人
「明日からがんばろう」
何事もついつい先送りしてしまいがちですが、「今日始めなかった事」で「明日から始められる事」はほとんどありません。
「新しい会社で環境が変われば頑張れる」
そう思いがちですが、今の会社でその日から頑張れない人は次の会社でも頑張れないものです。
転職を成功させる為に
さて今日は、転職で成功する人と失敗する人についてお伝えさせて頂きました。
せっかく転職するなら自分にあった良い条件の会社を選びたいものです。
しかし、残念ながら採用担当者として面接をこなしていると、転職活動自体に時間を掛けて向き合えていない方が多いと感じています。
もちろん仕事をしながら転職活動に力を入れるのは大変です。
しかし、たった一度の人生で後悔しない為にも、真剣に転職活動に力を注いでみて下さい。
結果は必ずついてきます。応援しております。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
この記事が、あなたのキャリアにプラスになれば幸いです。
それではまた!
中卒キャリアコンサルタント 渡邊 和真