面接で【話が長くなる】原因と失敗しないポイント解説

こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。

キャリアコンサルタントの渡邊です。

今日は、面接で話が長くなり過ぎて失敗しない為の対策について考えたいと思います。

面接では自分の事をアピールしたいがあまり、どうしても話が長くなりがちですよね。

限られた時間、限られたチャンスで「できる限りの情報を伝えたい!」そう思うものです。

ところが、実際に話してみると面接官の顔が曇っていくばかり、、、

取り返そうとまた追加で話してしまう、、、

終わってみたら「あぁ、またしゃべり過ぎてしまったな、、、」という反省をしてしまう事がよくあります。

よくある対策で、「結論から先に伝える」「自信を持って話す」「トークの技法を学ぶ(PREP法など)」これらの対策はよく聞きます。

ですが、なかなか実践ができずに上手くいかない方に向けて、今日は別の切り口から解決方法を考えてみたいと思います。

まずは、何故話が長くなってしまうのかを考えてみます。

話が長くなる原因

原因その1.全てを伝えたいと考えてしまう

面接では限られた時間で自分の事を理解してもらわないといけないと考えてしまうものです。

「質問に聞かれた事に答える」「準備してきた内容を伝えたい」「相手の反応が気になる」様々な事を考えすぎてしまい、頭の中が一杯になりがちです。

頭の中での考えている事が多くなり過ぎてまとまらない中、全てを伝えようとすると話が長くなってしまうがちです。

原因その2.正確に伝えたいと考えてしまう

面接官は初めて会う人物です。

その為、相手の理解力がわかりません。

特に相手の反応がいまいちな時は、普段からリアクションが薄い人なのか、今の話が伝わらなかったのかが分かりづらいものです。

そういった不安から説明が足りないと感じ、追加で話をしてしまい長くなってしまいます。

原因その3.自信がなくて間が怖い

面接官から思わぬ質問をされたり、答えを深堀りされたりすると答えに詰まる事があります。

そして間が生まれてしまうと、無言のプレッシャーを感じてしまい焦ってしまいます。

そんな中、質問されているから「早く答えないと」とまとまりがない話を切り出してしまい話が長くなってしまうのです。

原因その4.相手への気遣いが足りない

自分のアピールしたい事が沢山あるのは重々分かりますが、相手はそれを望んでいるのでしょうか?

面接官は聞きたい事を質問しているはず。

それに対して、良く見せようとする答えを探してしまい、アピールをしようとすれば話が長くなってしまうのです。

自分のアピールの前に相手への気遣いを考える必要がありそうです。

話が長くならない為の対策

対策その1.全てを伝えようとしない

面接終了後、実は面接官は思っている以上に話の内容は覚えていません。

「何を言っているか?」よりも「どう言っているか?」の方が重要です。

「メラビアンの法則」でも話の内容は印象の7%に過ぎません。

メラビアンの法則とは?

コミュニケーションにおいて、どの情報で印象が決定されるのかを検証した法則です。

視覚情報:見た目・しぐさ・表情・視線=55%

聴覚情報:声の質や大きさ、話す速さ、口調=38%

言語情報:言葉そのものの意味、会話の内容=7%

仮に話の内容がとても上手で、全ての内容を伝えきれたとしても7%にしか過ぎないのであれば非効率ではないでしょうか?

頑張って全ての内容を伝えるよりも、見た目やしぐさを意識したり、はっきりと的確に答える方が、よほど相手に与える印象が良いという事です。

全ての内容を伝えるのが難しい上に効果が薄いなら力を注ぐ意味がありません。

それよりも相手の聞きたい事に対してシンプルに飾らず受け答えしていれば、大した事を言っていなかったとしても高評価になるものなのです。

対策その2.話の途中に質問を混ぜる

面接官は相手が話している間、「暇」です。

もちろん、相手が何を伝えたいのかを考えている場合もありますが、多くの場合で「暇だな、長いな」と思いながら聞いています。

その為、話の途中で面接官に話をしてもらうタイミングを意図的につくる事で、軽減する事ができます。

以下は、「家で何をして過ごしますか?」という質問に対しての例文です。

例文

家ではテレビやネットフリックスを観て過ごす事が多いです。

中でもバラエティー番組が大好きで「アメトーク」が大好きです。

司会の蛍原さんは昔からのファンで、いつもニコニコしてゲストの皆さんの話を聞いている姿に癒されています。

これを、質問をしながら話をする場合は以下となります。

例文(質問入り)

家ではテレビやネットフリックスを見て過ごす事が多いです。

普段はテレビなどはご覧になられますか?

面接官「そうですね。たまに観るぐらいですかね。」

たまに観るぐらいでしたら、ご存じないかもしれませんが「アメトーク」というバラエティー番組が大好きなのですが、ご存知ですか?

面接官「もちろん知ってますよ。有名ですしね。」

ご存じなんですね。そのアメトークの司会をしている蛍原さんが大好きで、いつもニコニコしてゲストの皆さんの話を聞いている姿に癒されています。

この様になります。

同じことを話していても、最初の例文では説明で、質問を加えると会話になっているのがわかります。

この様に、質問を時折混ぜながら話をする事で会話形式になり、相手に長さを感じさせないようにする事ができます。

対策その3.質問させるタイミングをつくる

あえて説明を省く事間を開ける事で相手が質問してくれます。

先程の例文に質問させるタイミングを入れると以下の様になります。

質問させるタイミングをつくる

私は家でテレビやネットフリックスを見て過ごす事が多いです。

(わざと間を開けてみる)

面接官「どんなテレビを観るんですか?」

アメトークというバラエティー番組は欠かさず観ています。

司会の蛍原さんが魅力的です。

(間を開ける)

面接官「なぜ蛍原さんが好きなんですか?」

いつもニコニコしてゲストの皆さんの話を聞いている姿に癒されるので大好きです。

こちらから質問する時と同じ様に会話形式になります。

少し間を開けて質問が出ないならこちらから質問するなどの臨機応変な対応ができれば完璧です。

こちらから質問するのも会話形式になるのは同じですが、質問を引き出す方がより相手の興味を計る事ができます。

「相手が質問をしてくる」というのは興味がある事のサインでもあります。

説明を少なくして質問が無いならその話に興味が無いのかもしれません。

無理に広げるよりも違う話題に移した方が効果的なのかもしれませんね。

最後に

さて今日は面接で話が長くなってしまう事への対策を考えてみました。

よくある対策として、「結論から話す」などの話の内容の構成について考えてみる事が多いのですが、今日は少し違った角度から考えてみました。

話の構成を考えて上達する事も大事だとは思いますが、それ以前にまず考えるべき事は、相手がどうすれば喜んで会話してくれるのかを考える方が効果的だと思います。

無理に全てを伝えようとせず、シンプルな受け答えをして、相手にも話してもらうタイミングをつくり、会話になるように心がけてみて下さい。

すると、話が長いと思われる事はきっと少なくなると思います。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

この記事が、あなたのキャリアにプラスになれば幸いです。

それではまた!

国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真

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