自己分析を活用!【目的別】印象に残る自己紹介法

こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。

キャリアコンサルタントの渡邊です。

今日は自己分析を利用した自己紹介の方法を解説したいと思います。

私は普段から企業の面接担当として求職者の方々の自己紹介を聞いています。

人は第一印象が肝心と言いますね。

そしてその多くの場面の第一印象を決めるのが自己紹介と言えると思います。

面接もそうですが、転職後の配属初日の自己紹介入学や転校の自己紹介合コンや新しいコミュニティに参加した時SNSのプロフィールなど多くの場面で自己紹介を行いますが、苦手だという人が結構います。

私自身も自己紹介が苦手なほうでしたが、多くの人の自己紹介をみたり、自分なりの試行錯誤を行ううちに、前もって準備を行う事で印象に残る自己紹介ができる様になりました。

それどころか、慣れてくれば、ちょっとした時にアドリブで自己紹介を行う時も気の利いた事が言える事も増えてきました。

今日は、その印象に残る自己紹介の組み立て方をご紹介していきます。

自己紹介がスムーズにできるようになれば人間関係においてメリットが大きいので興味がある方は試してみて下さい。

印象に残る自己紹介のメリット

どの様な自己紹介の場面でも印象に残る自己紹介を行えばメリットがあります。

特に感じるのは、オンラインやオフラインを問わず、初めましての人同士が集まる場合において印象に残る自己紹介をする事で後々に繋がる関係性を築く事ができます。

複数名の人同士が挨拶をした場合、当たり障りのない自己紹介だと埋もれてしまいます。

印象に残る自己紹介をすれば「僕も○○に興味があるので話しませんか?」とか「今度こんなイベントあるんですけど良かった参加しませんか?」などお誘いを頂く事が以前に比べて格段に増えました。

こういった印象に残る自己紹介をする為には事前準備をオススメします。

自己紹介は事前準備が大事

自己紹介が苦手な方は「緊張するから」「伝え方が下手」だと思っている方も多いのですが、これは事前準備する事で解決します。

事前に自己紹介で話す事を決めて何度か練習しておけば緊張も緩和するでしょうし、伝え方が下手だと思っているのは準備せずにアドリブで話すようにしているからです。

例えるなら、芸歴の浅い役者がいきなり台本を読まずにアドリブで演技をする様なものです。

なかなか無謀ですよね?

なので自己紹介初心者は台本を作って練習する事から始めます。

そうして徐々に慣れていけばアドリブで印象に残る自己紹介ができる様になっていくのです。

事前準備は自己分析と材料の可視化

自己紹介とは、当たり前ですが自分を紹介する事。

自己紹介が苦手な方は、「興味を持ってもらえる自分」を理解していないか、文章の構成が苦手かどちらかになります。

まずは「興味を持ってもらえる自分」を理解する為に自己分析を行います。

文章の構成が苦手な方は可視化していく事で自己紹介が上達します。

まずは自己分析で次項から紹介する8項目をノートに書き出してみて下さい。

オススメ書き出しの方法

オススメポイント.1

8個の項目×小学校時代

8個の項目×中学校時代

さらに高校時代、大学時代、社会人5年目まで、6~10年目までと細かく分けて書き出すとより効果的

オススメポイント.2

WordやスマホのメモアプリでもOKですが、ノートに手書きの方が効果は高い(書くという行為の方が脳に影響が大きい)

オススメポイント.3

集中できる場所で時間を取って行ってください。

オススメは1項目5分を測りながら、思いつくまま、良いか悪いかの精査はせずにたくさん書く事を意識してください。

自己分析.1 時間をかけた事

自ら望んで時間を掛けた事には好きな事が詰まっているはずです。

さらに掛けた時間が長ければ長いほど上達している為、得意な事である可能性が高いです。

時間を掛けて努力した事もあるかもしれません。

「小さなころに遊んだ事」から「大人の趣味」「仕事」などあらゆる視点から書き出してみて下さい。

自己分析.2 お金をかけた(かけてもらった)事

時間をかけた事と同じ様に、お金をかけた事にも好きや得意が含まれている事が多いものです。

「沢山お金をかけた趣味」や、「子供の頃の習い事」「資格取得」「読んだ本」など様々な視点から書き出して下さい。

自己分析.3 自慢できる事

「自慢できる事なんてないよ、、、」と思う方は、おそらく他者と比べてわかりやすい自慢できる事がないと考えているのだと思いますが、他者と比べる必要はありません。

実際に自慢するわけではなく紙に書くだけなら何を書いても構わないのです。

「何かで優勝した」の様なわかりやすい自慢だけでなく、「小学生の時に一度も休まなかった。」とか、「友達が困っていたら必ず相談にのる。」とか、「朝一番に出社する事が多い。」とか、どんなに些細な事でも構いません。

自己分析.4 苦手な事・課題に感じている事

苦手な事はたくさん思い浮かぶ人も多いものです。

「虫」「幽霊」「ジェットコースター」「会社の上司の○○さん」、なんて事もあるかもしれません。

苦手というだけでなく、今後の改善したい課題も併せて考えてみて下さい。

「人付き合いを改善したい」「ダイエットしたい」「表情を明るくしたい」「○○の勉強したい」、なども書き出して下さい。

自己分析.5 将来の希望

夢や目標でも構いませんし、自分のなりたい将来像でも構いません。

抽象的なイメージでも、具体的であっても問題ありません。

「起業をしたい」「人に優しくありたい」「若者に希望を与えられる仕事がしたい」「○○さんみたいになりたい」などを思いつく限り書き出しましょう。

自己分析.6 信念

信念とは、自分が信じたいと強く願う事です。

「他者目線で物事を考える」「人の悪口は絶対に言わない」「人前で涙は見せない」「体が資本である」、人それぞれの信念があると思います。

当たり前の様に持っているので信念だと気づいていない事もありますので思い返しながら書き出して下さい。

自己分析.7 大事にしたい価値観

価値観と言われると難しいかもしれませんが、大事にしたいキーワードならなんでも書き出して下さい。

「友」「愛」「冷静」「勇気」「自由」「安定」「夢」「平穏」「未来」「可能性」「情熱」のように、自由に書き出してみて下さい。

自己分析.8 座右の銘

座右の銘なんて考えた事がないという方は、「座右の銘 一覧」「座右の銘 四字熟語」「座右の銘 名言」などで調べてみて下さい。

自分にしっくりくるような座右の銘を見つけてみて下さい。

これら8つの項目を書き出して余裕があるなら、「何故それを書いたのか?」「それを見て感じた事」も追記していくと、より深い自己分析になります。

以上、8つの項目を書き出し、可視化すれば準備は万全です。

次に文章を用途に合わせて組み立てていきます。

自己分析を材料に文章を組み立てる

上図の通り、これまでに行ってもらった自己分析の結果を材料として用途に応じて自己紹介文を組み立てます。

冷蔵庫にあるものから料理を作るようなものです。

「自己分析を行わず、材料を可視化してない」という状態は、冷蔵庫に何が入っているのかよくわからないから料理ができないのと一緒です。

冷蔵庫に何が入っているのかわかれば、振る舞う相手が和食が好きなら煮物や魚料理を作れば良いですし、ヘルシーなものを好む相手ならそれに合わせた料理を振る舞う事で相手が喜んでくれます。

自己紹介も「面接」「入社の挨拶」「合コン」「趣味のイベント」など、場面によって、自己分析した内容から必要な材料を使って自己紹介文を組み立てるという事です。

その組み立てのポイントは2つです。

ポイント.1 人の最大の興味は自分

どんな人も一番の興味は自分にあります。

ましてや、自己紹介の場面という事は、相手は初めましての他人なので「こちらに興味があるわけがない」のです。

興味は「自分にとって重要な人かどうか」です。

だからこそ、相手に必要とされるような事が自己紹介文に入っていると「助けよう」「教えよう」「一緒にやろう」という気持ちが発生して興味を抱いてもらえます。

例えば、自分の課題を伝えるのも1つです。

「私はこれまで狭い世界で生きてきたので、これからは色んな世界で生きている人達と交流を持ちたいと考えています。」のような話をすれば、「今度、こんなイベントやるんですけど参加しませんか?」なんて誘いやすくなります。

他には、未来への希望を伝える方法があります。

「僕はカレーが大好きなので、将来はカレー専門店を巡って記事を書きたいんです。おすすめのカレー屋さんがあったら教えて下さい!」みたいな話をすれば、「○○っていうカレー屋さん知ってます?」って声を掛けられやすくなります。

是非とも、相手に興味を持ちたくなるような内容を自己紹介文には盛り込んでください。

ポイント.2 ストーリーに仕上げる

自己紹介にストーリーを盛り込む事で共感を得られやすくできます。

ストーリーというと小説などのイメージから難しそうですが、必要なのは「感情や考えを入れる事」です。

例えば、先程の「私はこれまで狭い世界で生きてきたので、これからは色んな世界で生きている人達と交流を持ちたいと考えています。」にストーリーを加えてみます。

私はこれまで教師という狭い世界で生きてきました。

ですがある時、友人に誘われて異業種交流会に参加させて頂いて衝撃を受けました。

正直、こういった交流会に参加している人達ってチャラいイメージだったんですが、全く違いました。

時代の流れやビジネスの考え方、視野を広げようとしている人達の集まりだったんです。

恥ずかしながら、自分がいかに狭い視野で生きているのかを痛感させられました。

これからは色んな世界で生きている人達と交流を持ちたいと考えています。

是非とも皆さんのお話を聞かせて頂きたいです。よろしくお願いします。

「何かあれば誘おうかな?」と思ってもらえる様な自己紹介になっていませんか?

この様に過去から現在、未来に向けての状況に感情や考えを盛り込む事でストーリーを作る事ができます。

まとめ

今日は自己分析を活用した自己紹介の方法についてご紹介させて頂きました。

自己紹介が苦手な方は事前準備が重要です。

自己をきちんと紹介する為にも、まず自己分析からはじめます。

自己分析を進めて自分を可視化する事で文章の組み立てが簡単になります。

そして自己紹介の文章の組み立てに重要なポイントは2つ。

  1. 人の最大の興味は自分なので興味を持たれる様な組み立てが重要
  2. 自己紹介に感情や考えを盛り込み、ストーリーに仕立てる

慣れないうちは、自己紹介の場面に応じて事前に材料を見て文章を組み立てるという事が必要になりますが、回数をこなすうちに徐々にアドリブでも即座に対応ができるようになってきますよ。

最初の自己分析が大変ですが、一度材料を可視化すれば、その後は様々な場面で使用できますので是非とも試してみて下さいね。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

この記事が、あなたのキャリアにプラスになれば幸いです。

それではまた!

国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真

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