こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。
中卒キャリアコンサルタントの渡邊です。
今日は、最強のフレームワークである5W1Hをご紹介します。
私は中学を卒業後、接客・営業・製造・マーケ等様々な仕事を経験しておりましたが、業種や職種を問わず、あらゆる仕事において活用できるフレームワークが5W1Hだと考えています。
「有名なので聞いた事がある」
「意味もなんとなく知っている」
そんな方が多い印象ですが、きちんとメリットや使い方を理解する事で効果は倍増します。
「学ぶにしても本を読むのは大変、、、」という方も、この記事を読めば数分でポイントが分かる構成になっておりますので、是非とも活用してみて下さい。
5W1Hとは?
5W1Hは、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「What(何を)」「Why(何故)」「How(どのように)」の頭文字を取ったもので、コミュニケーションやマーケティング、企画などのあらゆるビジネスシーンにおいて利用可能なフレームワークです。
特に、仕事で発生する漏れやミスはこの5W1Hの確認が足りない事からおきる場合が非常に多いです。
応用できる範囲が非常に広い為、是非とも身に付けておきたいフレームワークです。
When(いつ)
Whenでは日時や期間や期限を示します。
Where(どこで)
Whereでは場所や位置や環境を示します。
Who(誰が)
Whoでは人物や組織を示します。
What(何を)
Whatでは物やサービスの対象物を示します。
Why(何故)
Whyでは理由や原因を示します。
How(どのように)
Howでは手段や方法を示します。
5W1Hはどんな時に使うのか
5W1Hのビジネスでの活用シーンは以下の様なものが挙げられます。
- 指示を出す、または受ける
- 報連相を行う
- ビジネスアイデアを出す
- 分析を行う
- プレゼンテーション
etc.
活用の具体例も後ほどご紹介しますが、どんな業種や職種の方にも利用できる内容です。
6W3Hとは?
最近では、5W1Hを進化させた内容として「6W3H」としている場合もあります。
6W3Hでは、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「What(何を)」「Why(何故)」「How(どのように)」に下記の内容が付け加えたものです。
Whom(誰に)
Whoと同じく人物を示す内容ですが、Whomでは対象となる人物を示します。
How many(どのくらいの数で)
How much(いくらで)
この2つは数を示すものですが、manyは定量的な数を広く示すもので、machは金額を示すものです。
6W3Hは、5W1Hをより細分化したものと言えます。
本質的には同じ内容なので、理解しやすい方で覚えると良いと思います。
5W1Hの3つのメリット
5W1Hのメリットは以下の3つが挙げられます。
- 仕事のミスが減る
- 論理的思考の深掘りができる
- 汎用性が高い
仕事のミスが減る
仕事のミスの多くは、指示を出す側と受け手のイメージの差から発生します。
「これぐらい、言わなくてもわかるだろ!」と怒られた事がある方も多いと思いますが、これは上司と部下のイメージの共有ができていない事が原因です。
5W1Hに準じた情報を漏れなく共有する事で、仕事のゴールイメージが共通認識となればミスを減らす事ができます。
論理的思考の深掘りができる
問題解決や課題解決の場面で、多くの場合Why(何故)という深掘りは行います。
「何故、この問題は起きている?」
「何故、解決できないのか?」
これをWhy(何故)だけではなく、「いつ」「誰が」「どこで」「何を」「どのように」と5W1Hの全ての視点から一つひとつ深掘りする事で思考の選択肢を増やし、解決に導く事ができます。
汎用性が高い
5W1Hはどの様な場面でも利用でき、非常に汎用性が高いと言えます。
先述の通り、コミュニケーションの場では情報を漏れなく伝える事ができます。
課題解決の場面では、視点を変えて思考の深掘りを行えます。
他にも、プレゼンテーションでは、聞き手に必要な情報を与える事ができます。
マーケティングでは、コンセプトを決め、ターゲットを絞るところから、分析にも使用できます。
このように場面によって様々な活用方法があるのが5W1Hです。
実際の活用事例
指示を出す、受ける
5W1Hは、部下に仕事の指示を出す時も、受ける時にも活用できます。
「来週の、○○社へのプレゼン資料を作っておいてくれ」
仕事をしていれば、この様に不十分な指示を行ってしまう事が多々あります。
先述の通り、上司と部下のゴールイメージに差があればミスに繋がります。
これを5W1Hに準じて指示を行うと次のようになります。
来週の月曜日の17:00に(いつ)
君と私で(誰が)
取引先の○○社に訪問し(どこで)
製品Aについてのプレゼンテーションを行う(何を)
先方は、製品Aのコストパフォーマンスに疑問を持っているようだから(何故)
コストパフォーマンスの理解を得れる為のプレゼン資料を作成して欲しい。内容はA4用紙2枚までにまとめて、今週金曜日の午前中までにメールで送っておいてくれ。(どのように)
このように5W1Hに準じて指示を出せば、部下も仕事のイメージがしやすく、ミスなく望んでいるクオリティで仕事をしてくれる可能性が高まります。
これを逆に仕事の受け手だとしても、5W1Hは活用できます。
「いつまでに仕上げればよろしいでしょうか?」
「何をプレゼンする資料でしょうか?」
「どのように提出しましょうか?」
5W1Hに沿って質問をして仕事を受ける事で上司の望む成果をイメージしやすくなります。
企画を考える
企画を考える場合も5W1Hに沿って一つひとつ考える事でスムーズにアイデアを出す事ができます。
夏に開催するイベント(いつ)
謎解き好きな仲間と(誰が)
無人島での謎解きイベント(何を)
無人島で(どこで)
謎解きイベントを開催したいが、謎解きのコンテンツやイベントが各地で開催されておりマンネリ化している。最近はアウトドア人気もあり、無人島でのレジャーも人気なので謎解きと無人島サバイバルを組み合わせたイベントを開催する(何故)
謎解きの過程でサバイバル要素をちりばめる。レジャーで使われる様な場所ではなく本当に人の手が入っていない無人島を使う(どのように)
「いつやるか考えましょう」とか、「何をやるのが面白いですかね?」とか、違う視点からアイデアを出し合う事が魅力的な企画を作り上げる事に繋がります。
面接対策
面接では、多くの場合で深掘りされる事になります。
「志望動機」や「自己PR」などのエピソードを作ったら、それぞれ5W1Hに沿って面接官が質問しそうな内容を考えてみましょう。
【自己PR】
「私は前職で営業職をしており、チームの3年連続の増収増益に貢献しました。」
「個人の実績としても〇年〇月には目標対比120%を記録しました。」
【対する質問】
「個人の成果を上げる事ができた要因は?」(何故)
「上記の〇年〇月以外の個人実績は?」(いつ)(どのように)
「チームが3年連続増収増益だった要因は?」(誰が)(何故)
「成果を上げる為に行った行動は?」(何を)
このように5W1Hに関する質問を想定し、あらかじめ答えを用意しておくと急な質問にも対応しやすくなります。
更に、自己理解にも繋がりますので面接対策としても活用できます。
最後に
今日は基本にして最強のフレームワーク「5W1H」についてお伝えさせて頂きました。
「なんとなく知っていた」なんて人も多いと思いますが、内容を理解して意図的に活用してみると、思っている以上に活用しやすい万能さが実感できると思います。
コミュニケーションに使用するのは慣れが必要なので、まずは思考で活用してみるのがおすすめです。
今の自分が行っている仕事をどうすればもっと成果を上げる事ができるかを5W1Hを使って考えてみるとかはいかがでしょうか?
是非とも活用してみてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
この記事が、あなたのキャリアにプラスになれば幸いです。
それではまた!
中卒キャリアコンサルタント 渡邊 和真