だれでも明日からできる面接対策、たった一つだけの注意点

キャリアコンサルタントの渡邊です。

私は普段から企業の採用担当を行っており、年間で800人程度の面接を行っております。

その内、8割位の方が行っている面接の間違いを今日はお伝えしたいと思います。

この間違いを修正するだけで通過率が大きく変わる方もいらっしゃると思うので、自分が間違いを犯してないかチェックしてくださいね。

面接対策はほどほどに

毎日の様に面接を行っていて感じる事は、「また、面接対策マニュアル人間だな」です。

世の中には面接対策マニュアルがあふれかえり、そこに書かれているテンプレート通りの型にハマった面接者で溢れています。

多くの採用担当者は毎日ウンザリしています。

応募者と人として向き合いたいのに、見栄えの良い言葉に塗り固められた回答ばかり、、、、

貴方が採用担当者ならそんな人を採用しますか?

本当はそんな面接者であっても本音や感情を引き出すように注力するのも採用担当者の仕事なのかもしれません。

ですが、残念ながら現実では多くの面接者を対応している担当者ほど、そこに注力はしてくれません。

面接対策のやりすぎで、貴方の本当の魅力が伝わる前につまらない応募者だと思われない様に面接対策のやり方には注意してください。

「じゃあ、面接対策はやらなくて良いの?」

「ぶっつけ本番でやれってこと?」

そうではありません。

本当に必要な対策は行った方が良いと思います。

効果的な面接対策のやり方をお伝えしたいと思いますが、その前に面接対策で多くの方がやりがちな間違いをお伝えしておきます。

ネットの記事には気をつけよう

「面接を控えているのでネットで注意点を少しだけ調べておこう」

こんな人は要注意です!

この情報化社会ではいとも簡単に情報を得る事が可能になりました。

「面接対策」と入力して検索すれば6000万件ヒットします。

これはもちろん素晴らしい事なのですが、量が増えすぎて質の良い情報を得るのは困難だとも言えます。

皆さんは検索した後、どの記事を読みますか?

ほとんどの方が検索上位の記事を複数読まれる事が多いのではないでしょうか?

これって、ほとんどの応募者が同じ記事を読んで同じ様な対策を立てている事になりませんか?

しかも、世の中の良く検索されるワードではSEOに強い大手の会社の記事が独占している事も多いです。

実際に「面接対策」で検索してみてください。

大手人材系の記事で上位が埋め尽くされているのが理解できると思います。

内容も基本のテンプレートが多くてどの記事も同じような内容ですよね?

私もこの記事を書く前に少し調べてみましたが、3~5ページ目になって初めて違いを感じる記事や的を得てると感じた記事が出てきました。

情報の選択を間違えると面接マニュアル人間に繋がりやすいので気を付けて下さいね。

人間、着飾っても100%以上のパフォーマンスは出ない

「会社のビジョンへの共感を示す事でポイントがアップする」

全くの不正解ではないかもしれません。

ですが、貴方は本当にビジョンに共感していますか?

貴方が本心から感じている共感なら相手に伝わります。

残念ながら感じていないなら相手には届かないどころかマイナスの評価になります。

ビジョン以外でも事業理解や社風等でも同じことが言えるでしょう。

特にビジョンに関しては、言葉に隠されたストーリーや想いがある事も多く、面接前に理解する事は困難だと思います。

私も社風やビジョンに共感したと言われた時に掘り下げてみる事もありますが、物足りない答えになる事が多いです。
ある意味当然といえますが、、、

面接官は人として向き合いたいと考えています。

どんなにマニュアルを読んでも貴方の本音以上のものは伝わりません。

中途半端な共感は面接マニュアル人間に繋がりやすいので気を付けて下さいね。

効果的な面接対策は?

身も蓋もない話ですが、、、

まずは、貴方自身を磨くという事です。

残念ながら、どんなにマニュアルで着飾ろうと自分の持っているもの以上は相手に伝わりません。

自分の100%を伝えて不採用ならそれは貴方がその会社に合わないと感じられたか、力不足かどちらかになります。

アピールできる能力や経験、知識を磨くのが一番の面接対策だと思います。

とはいえ今できる対策をお伝えしますね。

リラックスして人と話せる練習をする

貴方は普段から自分の考えをアウトプットする場はありますか?

先程からお伝えしている通り、面接マニュアルに頼らないようにするには自分で考えて自分の事を伝えなければなりません。

残念ながら、人に伝える能力が低ければ自分の魅力を100%伝える事は難しいでしょう。

この人に伝える力は慣れでカバーできるものだと思います。

私も今でこそ人にものを伝えるのは得意ですが、昔は人と話す事が苦手でした。
人と話す経験を積む事で徐々に慣れていくことができました。

学生ならOB訪問等でもいいでしょうし、社会人なら面接対策で模擬面接をしてくれる人を探してみるのもいいでしょうし、社会人サークルに入ってコミュニケーションを取ってみるのもいいでしょう。

上記内容なら様々なサービスができており、ネットで探せば簡単に見つかるでしょう。

後は実際に沢山面接を組んでみるのも良いと思います。

面接官と話す事に慣れていきますし、多少興味のなかった分野にも興味を持つかもしれません。

意外な出会いからその後のキャリアが変わったりするかもしれませんよ。

まずは、人と話す場数を踏むことが面接対策だと私は考えます。

よくある質問への回答を作り込み過ぎないように対策する

無事に面接官を話す事に抵抗が無くなれば、質問への対策も少しだけ行います。

よくある質問の「志望動機」「強み」「退職理由」「逆質問」これらの対策です。

それぞれの質問に対して伝える内容だけを決めておきます。

ノートやメモに箇条書きとかで十分だと思います。

よく文章を全て作り上げて暗記してくる人がいますが、伝わりづらいです。

例えば、「強み」なら

  • 営業実績として3年連続で目標達成している。
  • 上司、同僚、部下と積極的にコミュニケーションを取る。
  • 前職で遅刻や欠勤は全くなし、常に時間に余裕のある行動を取る。

この様に簡単に伝える内容だけ決めておきましょう。

あとは、面接の会話の中で自分の言葉で伝えて下さい。

言葉に詰まりながらで構いません。
迷いながら、考えながらの回答で構いません。
困ったらメモを取り出せばいいと思います。

自分の言葉で伝えて下さい。

まとめ

今日の面接対策では「面接マニュアル人間」にならない様に注意して頂きたくてこの記事を書きました。

いかがでしたでしょうか?

面接マニュアル人間にならない様に、情報の取得と自分を着飾り過ぎない様に注意してくださいね。

人と話す練習と質問への対策は是非とも試してみてください。

今できる対策は背伸びをしない事、マニュアルに頼り過ぎない事です。

人はそれぞれ必ず魅力を持っています。

人と人で向き合えば、良い面接官は貴方の魅力を見抜いてくれるでしょう。

不採用なら、その会社とは合わなかっただけです。

落ち込む必要はありません。

きっといつか貴方にぴったりな会社と出会う事になります。

応援しています。

国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真

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