【初心者向け、はじめての政治】政治の基本をわかりやすく解説

この記事に興味をもって頂きありがとうございます。

キャリアコンサルタントの渡邊です。

私は中学卒業後に10度を超える転職を繰り返し、その後は人材業界で企業と求職者のマッチングを経験、そして現在は企業の経営に参画し、人材採用にも携わっております。

「複数の転職を行った経験」「人材業界でのマッチング経験」「人材採用の経験」3つの視点から就職や転職、そしてキャリアに必要なビジネススキルや教養についての記事をお届けしております。

さて、今日は政治についてお伝えしていこうと思います。

政治って学ぶ機会がなかなか無いですよね?

でも、大人の教養として最低限の知識は持っておきたいという需要は高いようです。

「政治って難しそうでよくわからない!」

「自分には関係ないと思いつつも最低限の知識は欲しい。」

「知りたいけど何から学んだらいいかわからない。」

こんな方々の為に、「政治の基本、まずはこれだけ理解しておこう」という内容を今日はお伝えしていきたいと思います。

そもそも政治って何?

そもそも政治って何を指すのでしょうか?

広辞苑では次の様に書かれています。

人間集団における秩序の形成と解体をめぐって、人が他者に対して、また他者と共に行う営み。権力・政策・支配・自治にかかわる現象。

「政治」広辞苑より引用

ややこしいですね。

私の中で政治というのは、国を運営する事です。

もう少し具体化すると、主に以下の3つが政治と解釈できるのではないでしょうか?

政治とは?
  • お金の調達(税金や国債の発行量を決める)
  • お金の使い方を決める(国家予算の策定)
  • ルールを決める(法整備)

国を運営する為の資金を集め、その使い方を決める、そして国に住む人達が安心して住めるようにルールを決める、簡単に政治を説明するならこの3つではないかと思います。

その中でも、特に「国を運営する為のお金の使い方を決める事」が多くを占めると考えています。

今現在の資本主義の世の中では、国が何をするにしてもお金がかかります。

道路や線路を作ったり、電線を通す様なインフラを整えるにもお金が掛かります。

国が運営している病院や学校などの施設を運営するにはお金が掛かります。

楽に医療を受ける為に保険制度で国民の負担が少ないのは、国がお金を出しているからです。

実際に選挙で出馬する議員が公約に掲げるのも「お金の使い方」がほとんどです。
少し極端かもしれまんが、お金の配分を決めるのが政治だと考えるとわかりやすいと思います。

意外と身近な存在である政治

多くの方は自分の家庭の支出をやりくりした事はあるのではないでしょうか?

一人暮らしの方も、家庭がある方も自分の収入をどんな配分で使うのかを決めています。

家賃、光熱費、食費、趣味、等々、どこにいくら使うか頭を悩ませた事もあると思います。

会社も同じで、売り上げの中からお金の使い道を決めています。

設備投資、給与、福利厚生、商品開発、等々ですね。

これを、国という組織で運営する為のお金の配分を決めているのが政治という事です。
少し身近な存在だと感じませんか?

日本で使えるお金は約100兆円

国を運営する為のお金の使い方を決めるのが政治なら、現在、国はどの様なお金の使い方をしているのでしょうか?

まずは、国の収入を見てみます。

国税庁、税の学習コーナーより引用

国の収入とは主に税金です。

税金とその他の収入を合わせて約70兆円

それでは資金が足りないので約30兆円の借金をしています。

合わせて約100兆円が、日本が一年間で使えるお金(国家予算)という事になります。

公債金を一般的な借金として考えるかは色々と意見はあるのですが、一旦は国の借金として扱います。

そして次に国の支出を見てみます。

国税庁、税の学習コーナーより引用

日本が一年で使えるお金は、先程見て頂いた収入の約100兆円です。

そこから上の図の様な形で支出が配分されています。

貴方なら配分をどうしたいですか?

「もっと社会保障費を手厚くして防衛費を下げた方が良い。」

「日本はどんどん教育が低下しているので教育費を上げた方が良い。」

「まずは、この支出の中に無駄がないか確認しないといけないのでは?」

人によって意見は様々だと思います。

では、その意見を政治に反映させるにはどうしたらよいのでしょうか?

それは、選挙に投票に行く事です。

そうだ、選挙に行こう!

さて、国の運営資金の配分を決めるのが政治なのですが、その配分を決める為に、1億人以上の国民全員で話し合う事なんてできませんよね?

なので、自分たちの意見を代表して話し合う人を選んでもらいます。

それが選挙なんです。

そして選挙で選ばれた人達(議員)が国民を代表してお金の使い道を決めてくれます。

なので、自分の生活に合ったお金の使い道を決めてくれそうな議員を選んで投票するのが国民のできる政治への関り方になります。

選挙に行かないと損をする

「たかが一票なんであまり意味ないだろうから投票に行かない。」

「誰がなっても変わりないと思うから投票に行かない。」

そんな事から平成29年に行われた衆議院議員総選挙での投票率は約53%でした。

ちなみに年代別でみてみると以下の様になります。

H29年衆議院議員総選挙の年代別投票率
  • 10代   40.49%
  • 20代   33.85%
  • 30代   44.75%
  • 40代   53.52%
  • 50代   63.32%
  • 60代   72.04%
  • 70代以上 60.94%
  • 全体   53.68%

若者の投票率(特に20代)が低い事がわかります。

若者の投票率が低い事でどの様な事が起こるのでしょうか?

先程お伝えした通り、自分の生活に合ったお金の使い道を決めてくれる政治家を応援するのが選挙ですから、50代~70代の方々が応援している議員が当選する以上、50代~70代の人々に優しいお金の使い道になるという事です。

「若者の為にお金を使いたい!」という政治家が現れた場合でも、投票率が低ければ落選してしまいます。

こうなれば、いつまでたっても若者に優しい政治になる事はないという事です。

更に、政治家は当選できなければ職を失う訳ですから、自分が当選できる可能性が高い政策を選ぶ事もあるでしょう。

そういった面からみても、50代~70代に向けた政治を行う政治家が増えてしまうという事が言えます。

そもそも若者は、人口比率でも不利な立場にあります。
そういった理由もあり、18歳以上からの投票権も得られたので、少しでも活かして有利にしていきたいところですね。
頑張って投票率を上げないと立場は悪くなる一方かもしれません。

ちなみに一票差で落選が決まったケースも少なくありません。

2019年の統一地方選挙では一票差での落選が約20件もあったそうです。

意外と貴方の一票が政治を変えるかもしれませんよ。

「選挙には興味があるけど、投票先をどうやって選べば良いかわからない!」

そんな方は、次の記事を参考にしてください。

私たちは政治とどう向き合うか

是非、政治について話す機会を持ってほしいと思います。

日本では普段の会話で政治の話をする事が少ないですよね。

海外では、若者たちが政治の話をする事が一般的ですし、芸能人が特定の政党の支持を表明する事もあります。

日本もそのようになれば良いと思います。

なかなか文化や習慣を変えるのは大変ですが、選挙の前にちょっとTwitterで調べてみたり、演説に立ち止まって耳を傾けてみるのも良いかもしれません。

選挙の期間だけでも周りの友人や会社や学校で話題を振ってみて下さい。

興味の無い方にはこの記事を読んでもらってください。

「どう選んでいいかわからない!」っていう人もいると思います。
難しく考えずに最初は好き嫌いで良いと思います。

「私はあの菅田将暉が好き」

「え~私は、山崎賢人が好き」

こんな感覚で話せばいいと思います。

そうして投票率が上がってくれば、政治家も無視できないのでもっと若者にもわかりやすい発信をしようとする事もあるでしょう。

まずは、投票する事が大事です。

愚民の上に苛き政府あれば、良民の上には良き政府あるの理なり

福沢諭吉 学問のすすめより引用

かの福沢諭吉の言葉です。

愚かな国民の上には愚かな政府があり、良い国民の上には良い政府があるという意味です。

福沢諭吉 学問のすすめについてはこちらの記事で↓↓↓

我々国民が、政治について興味を持ち、勉強する事で、政府の対応も変化してレベルが上がっていくのだと思います。

是非、貴方の一票で政治を動かしましょう!

それではまた!

国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真

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