図解、キャリアコンサルタント資格取得までの道のりを解説

キャリアコンサルタントの渡邊です。

今日は、キャリアコンサルタントを目指している方向けの記事を書きたいと思います。

キャリアコンサルタントに関してはこちらの記事で↓↓↓

キャリアコンサルタントについて

2016年より国家資格として法制化されました。

人生の大きなターニングポイントを支援したいという人材支援の仕事のニーズも重なり、キャリアコンサルタント資格取得を志望される方も多くなってきました。

今日は、キャリアコンサルタント資格取得までの流れを下の図に沿ってご説明したいと思います。

受験資格の確認

キャリアコンサルタント試験は以下のいずれかの要件を満たした方が受験できます。

1.厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者

厚生労働大臣が認定した150時間の講習を受講済みであれば、誰でも受験資格を得られます。

※厚生労働大臣の認定講習は、後の「認定講習受講」にてご案内します。

2.労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者

上記の経験とは、以下のいずれも適合するかどうかという考え方を基準に、個別に判断することになります。

  • キャリアコンサルティングによる支援対象者が、「労働者」であること。なお、ここでいう労働者とは、現在就業している方のみならず、現在仕事を探している求職者(ハローワーク等の職業紹介機関に求職の申込みを行っている方、学卒就職希望者等)を含みます。
  • 相談の内容・目的が職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上に関するものであること。
  • キャリアコンサルティングが一対一で行われるもの、又はこれに準ずるもの(少人数(概ね6名以内)グループワークの運営等)であること(情報提供に止まるもの、授業・訓練の運営そのもの等は含みません)

ちょっとややこしいですが、人材派遣や紹介会社、ハローワークやジョブカフェ、学校のキャリアセンター等のアドバイザー経験が3年あれば問題ありません。

経験確認の必要書類に勤務先の承認が必要になりますので注意してください。

3.技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者

キャリアコンサルティング協議会が運営する「国家検定キャリアコンサルティング技能検定」という国家検定があります。

文字通りのキャリアコンサルティングにおける技能を検定する試験で、こちらを合格されている方は受験資格を得られます。

4.平成28年3月までに実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格である養成講座を修了した方(平成28年4月から5年間有効)

国家資格化される前の養成講座の事です。

こちらを修了されている方は、平成28年4月から5年間は受験資格を得られます。

少しややこしいですが、ほとんどの方が1の認定講習受講を経てキャリアコンサルタントを目指す方が多いです。

認定講習受講

前項の受験資格が無い方は、厚生労働大臣が認定する講習を受講する必要があります。

講習のプログラムは以下の内容になります。

キャリアコンサルタント講習カリキュラム(PDF)

実際に受講するとわかりますが、かなり広範囲を勉強する事になります。

内容は、キャリア理論や法律、官公庁の調査内容やデータ、指針等で、勉強に使う書籍や資料があまり読んでいて面白い内容ではないです。

正直、学科の勉強で多くの受験生がモチベーションが下がります。

受験の難易度が高くない事がせめてもの救いでしょうか、、、

早めに講習受講したメンバーと関係性を作って勉強会とかをするのがオススメです。

尚、厚生労働大臣が認定する講習は以下の内容になりますので、期間や場所、実施形態や料金等を比較して受講する講習を選んでください。

厚生労働省が認定する講習(PDF)

キャリアコンサルタント試験

キャリアコンサルタント試験は、厚生労働大臣から認可を受けている団体が2つあり、特定非営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会と、日本キャリア開発協会(JCDA)のどちらかで受験する事になります。

2団体の違いとしては、実技試験に多少の違いはありますが、大きな差はないです。

学科試験と実技試験の両方をクリアして合格です。

合格率は、団体での差はほとんどありません。

ですが、開催回毎に差があります。

50%前後の事が多いのですが、25%~30%位の低い回もあります。

開催回によって問題の難易度に差がある事が指摘されています。

学科と実技の片方をクリアした場合は、次回の試験は不合格だった方のみの受験で合格可能となります。

【学科試験】

四肢択一の筆記試験でマークシート方式です。

問題数は50問

試験時間は100分

100点満点中、70点以上で合格

受験料は8,900円

【実技試験】

論述試験と面接試験の2つを行います。

(論述)

面談事例を読み、設問に回答する記述式

試験時間は50分

(面接)

試験官が相談者役、受験者がキャリアコンサルタント役を務めて仮想の相談を行うロールプレイ

ロールプレイ後の口頭試問(自らのロールプレイについての評価、質問対応)

試験時間は20分(ロールプレイ15分、口頭試問5分)

合格基準は論述と面接の合計150点中の90点以上で合格

※但し、論述は配点の40%以上の得点、かつ面接は3つの評価区分ごとに満点の40%以上の得点が必要

受験料は29,900円

実技試験の受験料が高いのでせめて実技は一発合格したいですね。

学科に関しては、講習を受けただけでの合格は難しいと思います。

一緒に講習を受けた方々もちゃんと復習や過去問に取り組んだ方が合格されてました。

実技は、普段から会話のキャッチボールができている方ならそんなに難しくないと思います。

質問が苦手な方や、ついつい話し手に回ってしまいがちな方は要注意なので、ロールプレイの練習をオススメします。

また、詳しい試験勉強法は改めて記事を書きますね。

登録手続き

キャリアコンサルタント試験に合格後には、厚生労働省が運用するキャリアコンサルタント名簿に登録する必要があります。

登録サイトはこちら↓↓↓

キャリアコンサルタントWebサイト

名簿に登録して初めてキャリアコンサルタントを名乗る事ができます。

登録には料金がかかります。

登録免許税:9,000円

登録手数料:8,000円

名簿に登録すると「キャリコンサーチ」にも登録する事が可能です。

キャリコンサーチとは、キャリアコンサルタントと利用者をマッチングしてくれるキャリアコンサルタント検索システムです。

対応可能業務、条件、職務経歴、自己PR等を入力してマイページを作成すると利用者から問い合わせが来る可能性があるので合わせて登録しておくと良いと思います。

更新手続き

キャリアコンサルタントの登録を継続するには5年ごとの更新が必要になります。

更新には2種類の講習を受ける必要があります。

  • キャリアコンサルティングを適正に実施する為に必要な知識講習を8時間以上
  • キャリアコンサルティングを適正に実施する為に必要な技能講習を30時間以上

※技能検定1級に合格したキャリアコンサルタントにより行われる実務に関する指導を受けた時間又はキャリアコンサルティングの実務に従事した時間については、10時間以内に限り上記Bの講習を受けたこととみなされます。

継続的な知識や技能の維持の為に必要な講習ということだと思います。

残念ながらこの記事を作成時点で更新を迎えたキャリアコンサルタントが存在しないので詳細はわからないです。

まとめ

今日は、キャリアコンサルタント資格取得までの道のりを簡単に解説させて頂きました。

基本は認定講習を受講してから資格試験に臨まれる方が安全だと思います。

知り合いで講習を受けずに自力で勉強して受験した方もおられますが、皆さん一発合格には至っていませんでした。

一緒に資格取得を目指す仲間ができた事キャリアコンサルタントとしての心構えや姿勢を知った事は講習受講した価値があると思っています。

なので、私も講習受講がオススメです。

以上、キャリアコンサルタントを目指す方々の少しでもお役に立てれば幸いです。

応戦しております。

国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真

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