こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。
キャリアコンサルタントの渡邊です。
今日は、LGBTなどに代表されるセクシュアルマイノリティについて書きたいと思います。
これまで、自分の周囲で特に問題が起きる事もなく、LGBTについては何となく知ってはいるものの、特に学ぶわけでもなく過ごしてまいりました。
ですが、先日SDGzの記事を書かせて頂いた際に、LGBTの事を勉強しようと思うきっかけがありました。
SDGzとは、「世界的な課題について、持続可能な形で向き合いながら開発していく17の目標」なのですが、その中の目標の1つとして「ジェンダー平等」という目標がありました。
ジェンダー平等という事で、てっきりLGBTについて触れられているかと思い、詳しく内容を見てみると、そのほとんどが「女性の地位向上」や「男女間における平等」についての内容でした。
もちろん女性の地位向上はグローバル目標として重要だとは思うのですが、LGBTに代表されるセクシュアルマイノリティも「取り上げるべきグローバルな課題なのでは?」と疑問に思った事がきっかけで、「まずは自分が知る事から始めないと」と思い、今回は勉強させて頂きました。
もし同じようにLGBTに対して、ちょっと興味を持っていたけど知る機会が無かったという方は、学んだ基本的な事を分かりやすくまとめたので一緒に勉強していきましょう。
LGBTとは?
LGBTとは、「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシャル」「トランスジェンダー」のそれぞれの頭文字を取った、セクシュアルマイノリティ(性的少数派)の総称です。
L Lesbian(レズビアン・女性同性愛者)
G Gay(ゲイ・男性同性愛者)
B Bisexual(バイセクシャル・両性愛者)
T Transgender(トランスジェンダー・性別越境者)
LGBTの割合を調べてみたのですが、調査機関によって結構差があるのが現状の様です。
少ない割合で6.7%というものから極端に多いもので30.8%というものもありましたが、平均すると10%前後かなという印象です。
10人に1人って結構な割合ですよね?
そう考えると、ほとんどの人の交友関係に数人は居る割合なので、もはやマイノリティとも言えないのではないでしょうか?
これだけの割合にも関わらず認識が薄いのは、それだけカミングアウトへの不安を感じている人が多いのでしょうね。
LGBT以外の性的マイノリティ
LGBTは、レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの総称ですが、セクシュアルマイノリティはLGBTだけではありません。
かなり複雑な個性があるようです。
下記の様な例があります。
【Xジェンダー】
男女のいずれか一方に限定しない性別の立場を取る人
【クエスチョニング】
自分の性や、恋愛感情の方向性が自分でわからない人
【アセクシュアル】
他者に対して性的欲求や、恋愛感情を抱かない人
【ノンセクシュアル】
恋愛感情を抱く事はあっても、性的欲求を持たない人
【パンセクシュアル】
あらゆるジェンダーが恋愛対象になる人
こうして、セクシュアリティに対する個性が複雑化された事で、様々な呼び名が生まれました。
ですが、こういったカテゴリー分けとして捉えるよりも、セクシュアリティの要素を考える方が良さそうです。
セクシュアリティの4要素
セクシュアリティの4要素とは、「からだの性」「こころの性」「ふるまう性」「好きになる性」の4つです。
からだの性(身体的性)
こころの性(性自認)
ふるまう性(性表現)
好きになる性(性的指向)
からだの性(身体的性)
身体的特徴で割り当てる性別の事で、性器、性腺、染色体などで判断をします。
「男性」「女性」だけでなく、「どちらとも判断がつかない」場合(インターセックス)もあります。
こころの性(性自認)
自分の性別をどう捉えているかです。
「男性だと思う」「女性だと思う」「中性だと思う」「性別なんて決めなくていい」等、様々な考え方があります。
からだの性とこころの性が一致していない場合がトランスジェンダーです。
ふるまう性(性表現)
「言葉遣い」「服装」「振る舞い」等の外部に対してどう表現するかということです。
女性と性自認していながら、立ち振る舞いや服装は男性的な人もいますよね?
好きになる性(性的指向)
恋愛対象がどの性別になるかという事です。
「同性愛者」「異性愛者」「両性愛者」さらに「性別問わず恋愛対象にならない人」もあります。
カテゴライズは不必要
「これだけ複雑化しているならば、それぞれをカテゴライズする必要性もないのでは?」と感じてしまいます。
カテゴライズした方が分かりやすいので理解が深まりやすいのは事実ですし、でも、学んでみるとカテゴライズの必要の無さを感じますね。
下図の様にそれぞれの個性があるだけじゃないかと思います。
この様に、セクシュアリティは、からだの性・こころの性・ふるまう性・好きになる性の4つの要素がそれぞれ、男性と女性と中性またはそれ以外という風にそれぞれが構成されているに過ぎず、多様化されたセクシュアリティという「一人ひとりの個性」でしかないのかもしれません。
むやみにLGBTというカテゴリーに分けないのも、差別や偏見に対する1つの策になるかもしれませんね。
まとめ
今日は、LGBTからセクシュアルマイノリティについて書かせて頂きました。
L Lesbian(レズビアン・女性同性愛者)
G Gay(ゲイ・男性同性愛者)
B Bisexual(バイセクシャル・両性愛者)
T Transgender(トランスジェンダー・性別越境者)
ですが、現在ではLGBTという枠にハマらないセクシュアルマイノリティの方も多くおられました。
そのセクシュアリティの多様化に対しては、以下の4つの要素を理解する事が必要です。
からだの性(身体的性)
こころの性(性自認)
ふるまう性(性表現)
好きになる性(性的指向)
この4つの要素がそれぞれどの性別に偏っているかでそれぞれのセクシュアリティの個性が決まるというお話でした。
おそらく貴方の近くの学校や職場にもセクシュアルマイノリティと呼ばれる人達はおられる事でしょう。
これらの知識がコミュニケーションのお役に立てたら嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
この記事が、あなたのキャリアにプラスになれば幸いです。
それではまた!
国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真