自己肯定感とは?自信との関係性は?自己肯定感の高め方とは?

こんにちは、キャリアコンサルタントの渡邊です。

今日は、自己肯定感についてお伝えしたいと思います。

最近は、記事や動画でも自己肯定感について多く取り沙汰されています。

書店でも数多くの関連書籍が並んでいますね。

しかし、自己肯定感の定義が研究者によりバラつきがあり、自己肯定感の高め方にも多くの違いがみられるからなのか、自己肯定感に関して認識の差を感じています。

今回は、多くの書籍や心理カウンセラーの方から聞いた話の中から私がしっくりきた内容を、できる限り分かりやすく自己肯定感とは何なのか?更に自己肯定感の高め方についてもお伝えしていきたいと思います。

自己肯定感って何?自信の事?

まず、自己肯定感というものが何なのかをはっきり理解する事が大切かと思います。

よく似た言葉と比較をしながら、自己肯定感とは何なのかをお伝えします。

よく似た言葉との関係性を図にしてみました。

自信というものが、「自己肯定感」「自己効力感」「自己有用感」で構成されているという視点で見てみると解りやすいのではないでしょうか?

自信とは、文字通りの自分を信じる事です。

何を元に自分を信じるかという事で以下の様に分かれてきます。

自己効力感とは?

自分の行動結果で自分に価値を感じる事。

例えば、テストで点数が高かったとか、運動会で活躍した等の良い結果を積み重ねた事で自分に価値を感じて自分を信じる事ができる様になるのが自己効力感になります。

結果を出す事で、自分に価値を感じ続ける事ができますが、結果が悪ければ自信を失う事にも繋がるのが自己効力感の危うさでもあります。

自己有用感とは?

他者との関係性を前提として自分に価値を感じる事。

例えば、誰かの役に立つ行為を行う事誰かに必要とされる事で自分に価値を感じて自分を信じる事に繋がるのが自己有用感です。

他者に依存してしまい、拒絶される事で自信を失う事に繋がる危うさもあるのが自己有用感と言えます。

自己肯定感とは?

ありのままの自分に価値を感じる事。

ありのままの自分に価値を感じ、信じている為、人や環境や状況に左右されない自信になります。

勉強ができなくても運動ができなくてもたとえ人に嫌われても、気にならずに自分に価値を感じ続ける事ができるのが自己肯定感です。

いわゆる根拠を必要としない自信です。
揺るぎない精神の安定に繋がる要素だからこそ、自己効力感や自己有用感よりも注目度が高いのでしょうね。

「自己効力感」「自己有用感」「自己肯定感」様々な要素で自分の自信が作られているわけです。

その中でも自己肯定感が注目されているのは、安定した自信に繋がるからという事ですが、どの様に自己肯定感がつくられるのでしょうか?

自己肯定感はこうしてつくられる

最初から自己肯定感が低い人は居ないそうです。

赤ちゃんの頃は、みんな自分のやりたいように行動し、好きに動き回りますよね?

そこから育った環境や他者との関わりの影響で自己肯定感が低下していく訳です。

例えば、

  • 失敗をして笑いものになった経験
  • 両親から厳しいしつけを受けてきた経験
  • 自分を否定され続けた経験
  • 周囲の人にかまってもらえなかった経験

逆に以下の様な経験が多かった子供は、自己肯定感が高いまま成長する事になります。

  • 家族に可愛がられて育った経験
  • 結果だけでなく、プロセスも褒められた経験
  • 周囲の人に必要とされてきた経験

これらの経験が多いか少ないかで自然に自己肯定感が高く保たれて成長する人と低く成長する人に分かれてしまうという事です。

では、自己肯定感が高い場合や低い場合でどの様な違いが生まれるのでしょうか?

自己肯定感が高い場合と低い場合で何が違うの?

まずは、大前提として自己肯定感には波があります。

自己肯定感が高い人も落ち込むことはあります。

あくまで目安だとして捉えて下さいね。

自己肯定感が低いと、失敗を恐れてどんどん消極的になり、他者の目線が気になります。

誉め言葉も素直に受け取る事ができずに、ネガティブに捉えてしまいます。

自己肯定感が高いと、根拠のない自信があるので失敗を恐れず他者の目も気にせずに挑戦する事ができます。

反応もポジティブになり、自分の主張も積極的に伝える事ができるようになります。

やはり、ある程度自己肯定感を高める方が人生を楽しむ事ができそうです。

ただ、自己肯定感が低い人は、人の痛みに敏感で、空気を読む力が高い傾向があると感じています。

もし、そこから自己肯定感を高める事ができたら、ポジティブな要素が加わり、元々自己肯定感が高い人よりも魅力的な人物になれるポテンシャルがあるとも言えるのではないでしょうか?

では、自己肯定感を高めるにはどうすれば良いのでしょうか?

自己肯定感の高め方

残念ながら、自己肯定感を上げるのは簡単ではなく、時間もかかります。

これまでの長い成長過程で低くなってしまった自己肯定感を上げる訳ですから、相応の時間が必要になります。

これからご紹介する内容を日々意識して過ごす事で少しづつ自己肯定感を上げていくしかありません。

尚、これらの事を実践するのも辛いと感じてしまう方や、苦しくなる方もいらっしゃると思います。
その場合は無理をなさらずに専門の医療機関や心理カウンセラーに相談する事もご検討下さい。

自己肯定感について知る

まずは、何より自己肯定感について知る事が重要です。

人は、知らない事に対して不安を覚えます。

例えば、自分が体の不調を感じた時に、お医者さんから「貴方は〇〇です。」と言われると少し安心しませんか?

知る事で安心感が生まれ、症状を知り、対処法も考える事ができます。

今日こちらの記事を読んで頂いて、少しだけ自己肯定感が上がったとかもしれませんね。
更に、本や記事や動画を探して自己肯定感について知れば知るほど自己肯定感を高める事に繋がります。

言動や行動を肯定的に変える

肯定的な言葉を使ったり、ネガティブをポジティブに捉え直すクセをつける事で自己肯定感が高まります。

「アファメーション」「リフレーミング」が有名です。

アファメーション

アファメーションとは、肯定的な言葉を言ったり、書いたり、ポーズを取ったりする事です。

  • 鏡の前で笑顔を作ってみる「よし、イケてる!」
  • 両手を上げてガッツポーズ「大丈夫、できる!」
  • 起きたらグッと背伸びをして「今日もいい天気!」
  • 寝る前に感謝「今日も幸せな一日だった!」

人間の脳はイメージが現実だと思い込む特徴があります。
ポジティブな発言やポーズの情報を感じて、脳は現実にもポジティブな状態なんだと理解します。

リフレーミング

リフレーミングとは、物事の捉え方を変える事です。

例えば、失敗した時に「失敗したからダメだ」と捉えるか「良い経験になった」と捉えるかで変わります。

そこで、自分の短所と感じている事を長所として捉え直しましょう。

例えば、

時間にルーズ⇒⇒おおらか、のんびり

せっかち⇒⇒行動が早い、決断力がある

暗い人⇒⇒物静かな人、冷静な人

多くの物事は良い面と悪い面が表裏一体です。
短所や長所と捉えずに、個性と捉えるのが良いのではないでしょうか?

環境を変える

自分で頑張ってコツコツ自己肯定感を高めようとしても、足を引っ張る存在や環境があると、上手くいきません。

それならできる限り自己肯定感を上げれる環境を作りましょう。

  • 職場を転職する
  • 付き合う友人を選ぶ
  • 自分に合うコミュニティーを探す

更にマンネリは自己肯定感を下げる要因にもなります。

大きな環境だけでなく、普段と違う道を通って帰るとか、部屋の模様替えをしてみるだけでも効果はありますよ。

まとめ

今日は自己肯定感についてお伝えさせて頂きました。

やはり、自己肯定感を高めるには時間がかかってしまいます。

元々の自己肯定感が低い方は、その中で無理に高めようとしても大変だと思います。

まずは、今の自分を認める事から始めてみて下さい。

今の貴方は十分魅力的で価値があります。

無理をせずに、貴方らしい人生を楽しんでください。

それではまた!

国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真

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