キャリアコンサルタントの渡邊です。
今日は、水野敬也さんの代表作でもある「夢をかなえるゾウ」をご紹介したいと思います。
2007年の著作なので13年前ですね。
私も発売当初に読みました。
何故、今さらこの作品を紹介するのかというと、最近就活相談にのった学生が一番面白かった本に挙げていて「懐かしいなぁ」と思っていました。
すると、たまたま続編が発売されたんです。
これまで1~3まで発売されていたのですが、2020年7月に第4弾が発売されました。
最新作を読む前に、一度振り返ってみたいと思って過去作を読んだのですが、改めて名作だと感じたのでご紹介させて頂こうと思いました。
どんな本なの?
いわゆる自己啓発書です。
物語仕立てになっているので非常に読みやすく、内容もコメディタッチなので気軽に手を取りやすいのが特徴です。
先述のように第4弾まで発売されており、シリーズ累計は400万部以上。
ストーリーと登場人物
主人公は、ごく平凡なサラリーマン。
人生の成功を夢見て、自己啓発の本を読んで自らを変えようとしていたが、いつも挫折してなかなか上手くいかない。
そんな中、神様を名乗る「謎の生物ガネーシャ」が現れ、主人公に成功の秘訣を教えてくれるという。
主人公は不審を感じつつ、ガネーシャの教えに振り回されながらも、成功する為の課題をこなしていく、、、
【登場人物】
主人公:どこにでもいる普通のサラリーマン。
会社の先輩に連れて行ってもらったパーティーで人生の成功者達との違いを目の当たりにし、自分も成功したいと願っている。
ガネーシャ:主人公を成功に導く為、ありがたい教えをくれるインドの神様。
のはずだが、甘いものが大好き、タバコは辞めれない、家で毎日ゴロゴロしているという、ありがたみのない神様。
おすすめポイント
おすすめポイント1.キャラクターが魅力的
いわゆるごく普通な主人公「わかっちゃいるけど辞められない、変えられない」的な考え方には共感を覚える方も多いと思います。
また、ダメ人間(ゾウ)のくせに妙に的を得た課題を出してくるガネーシャ。
そんなガネーシャにイライラしながらも課題をこなす主人公とガネーシャのやり取りがユニークなので、楽しみながらあっという間に読めてしまうのがおすすめポイントの1つです。
おすすめポイント2.読みやすい構成
この本の流れは、ガネーシャより1日に1つの簡単な課題(全部で29個)が主人公に出されていく。
- ガネーシャよりその日にやる課題が出される
- 実際に行った結果と感想を主人公がガネーシャに報告
- ガネーシャが補足してくれて翌日の課題へ、、、
読者も主人公に合わせて課題に取り組むことで成功に近づくという構成になっています。
私がとても気に入っている課題を例に出すと、
1.ガネーシャより、「1日何かをやめてみる」という課題が出される。
2.主人公はテレビを見るのを1日やめる。
代わりに読書の時間に使い、今後もこういう時間にしていきたいとガネーシャに報告する。
3.ガネーシャは「何が変わったん?」
主人公は「意識が変わりました。」
するとガネーシャは、「人は意識など変えられん。具体的な何かを変えなあかん。」と言ってテレビの電源を抜き、「これが変わったって事やで。」と伝える。
おすすめポイント3.偉人の名言やエピソードが盛り沢山
ガネーシャの話には、多くの偉人や有名人が登場します。
こういった偉人の名言やエピソードがふざけたガネーシャの説得力を増してくれ、読み手の知識として得れるのも魅力の1つだと思います。
例えば、アメリカの自動車王ヘンリー・フォードの名言は印象的でした。
ヘンリー・フォードが活躍する時代では、馬車で移動する事が中心でした。
そんな中で自動車を大量生産し成功を収めました。
そんなヘンリー・フォードの名言がこちらです。
もし私がお客様に何が欲しいかとたずねたら、彼らはもっと速く走れる馬を、と答えていただろう」
ヘンリー・フォード
人の欲を満たすには、人に何が欲しいかを聞くのも良いが、必ずしも答えてくれる訳でもない。
更に、人が何を欲しがっているのかを考えて予想した事を形にしてこそ成功を収める事ができる。
まとめ
今日は「夢をかなえるゾウ」をご紹介させて頂きました。
とても読みやすく分かりやすい自己啓発書です。
コメディタッチの物語で、おすすめポイントは、
- キャラクターが魅力的
- 読みやすい構成
- 偉人の名言やエピソードが盛り沢山
まだ読んでない方はもちろん、読んだ方も今一度開いてみて、ガネーシャの課題に挑戦する事で気付きを得られる本ではないかと思います。
それではまた!
国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真