転職において家族の意見を採用する事が良くない理由を、アドラー心理学的観点から考えてみた

皆さんは、転職されたことはありますか?

仕事内容や職場の人間関係等を含めた自身の環境が、大きく変化します。

転職するとなると慎重にならざるを得ないですよね。

そんな中でも、私は転職回数12回を誇ります。(※誇る事ではありません)

ただ単に、あまり考えずに行動していただけですね~

今考えると、きちんとキャリアデザインを考えれば良かったなと思います。

話が逸れましたが、、、

転職を検討する際に、親や配偶者の意見を採用し、意思決定をする方が一定数おられます。

この様な形で意思決定していると、後悔している方が多い様に思われます。

何故か?

アドラー心理学における、「課題の分離」にヒントがあるのではないでしょうか?

ご存じの方も多いかもしれませんが、ご紹介させて下さい。

アドラー心理学「課題の分離」とは?

「自分の課題と他社の課題をしっかりと切り分ける」

という考え方です。

具体例として、親が子供に勉強をしなさいと叱る行為を例にします。

「勉強をする」という課題は誰の課題なのか?

答えは子供。

勉強をする事で得をするのも子供。

勉強をしない事で損をするのも子供。

子供の課題に親が介入するべきではないというのが「課題の分離」です。

うーん(一一") モヤっとします??

では、親は何故、介入しようとするのでしょうか?

「子供が、将来いい学校に行ってほしい」

「子供に勉強させた方が将来的に良い人生を歩めると思っている」

「ママ友に自慢できる子に育ってほしい」

「親が歩めなかった人生を歩んでほしい」

※悪意と偏見に満ちた内容の気がしますが、たまたまです。

これらは、親の考え=親の課題という事になります。

つまり、アドラー心理学的観点で物事を見ると、

親が子供に勉強をしなさいと叱る行為とは、

「親の課題を、子供に押し付けて子供の課題に介入している」という事です。

じゃあ、無責任に放置しろという事??

いいえ。

子供を心配する親の気持ちを否定する訳ではないんです。

ポイントは、

勉強をするかしないかの意思決定は、子供の課題なので介入しない。

その上で、子供の意思決定を助ける為、勉強のメリットやデメリットを客観的に伝えたり、環境をととのえてたりといったサポートをし、子供の意思決定を信じる。

これが、アドラー心理学における「課題の分離」です。

でも、思い入れのある相手こそ介入したくなりますよね?

人間だもの (一一")

ここが、この理論の実践が難しいところです。

まずは、「これは子供の課題だから、必要以上に踏み込むと、子供の成長にとって良くないかもしれない。」

この様な疑問を持つ事から初めてみれば良いのではないでしょうか。

で、、、本題に戻りますね。

自分の課題を、人の意見で意思決定して後悔しませんか?

本題の「転職を検討する際に、親や配偶者等の意見を採用して意思決定をする相談者」をアドラー心理学の課題の分離的観点から考えてみましょう。

「転職するのは自分なので、自分の課題」

「自分の課題に対して意見してくる人は、自分の課題に介入してきている」

確かに、相手は善意で意見をくれている事もあるでしょう。

意見が気になったり、立ち止まる事もあるかも知れませんが、自分の課題である事は変わりません。

忘れないでください。

人の意見を採用して意思決定をするという事は、

「自分の課題を放棄する事を、自分で選択している」という事です。

なので、例え悪い結果になろうとも、あなたが選んだ事なので意見をくれた人のせいにはできません。

だからこそ、「自分の課題には自分で向き合う」

こちらの方が後悔しないんじゃないですか?

決して、「人の意見に耳を貸すな」という事ではないです。

「最後は自分で決めろ!」って事です。

他人と過去は、変えられない。自分と未来は、変えられる。

交流分析を提唱した精神科医 エリック・バーン

これも一つの考え方

「課題を分離して、切り分ける」と聞くと、冷たい感じがする方もおられるそうです。

場合によっては、積極的に介入していく事で、相手を救う事もあるかもしれません。

ですが、私は互いに依存し過ぎない事で自立を諭し、尊重しあう人間関係を構築する為にも、意識的に取り組んでいる内容なので一つの考え方としてご紹介させて頂きました。

これを読んで、取り入れるかどうかはお任せします。

何故ならこれは「あなたの課題」だからです。

それでは、また!

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