
こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。
キャリアコンサルタントの渡邊です。
今日は、マンダラチャートというワークショップをご紹介します。
メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手が高校時代の恩師に言われて取り入れた事で有名になったワークショップですね。
目標達成に使用するのはもちろんですが、課題解決や自己分析にも使えるワークなので是非この記事を読んでチャレンジしてみて下さい。
マンダラチャートとは?
下記がマンダラチャートです。

見た事がある方も多いのではないでしょうか?
これは、以前に私の作成したマンダラチャートです。
一番真ん中にある「誇り高い人生を歩む」というのが目標で、その要素を書き出していく事で可視化していくワークショップです。
キャリアデザイン、就職、転職、社内の目標設定、これら全てに活用できます。
ちなみに、マンダラチャートの「マンダラって何?」と疑問に思う方もおられると思います。
マンダラ=曼荼羅(まんだら)
曼荼羅とは、インドで使われるサンスクリット語を漢字にした表現で、仏教における、仏様の主尊を中心に置いた集合図を指します。

これに構図が似ている事からマンダラチャートと呼ばれています。
マンダラチャートを作るメリット
マンダラチャートを作るメリットは2つです。
- 目標と必要な要素、または考えたい要素が可視化される
- 必要な要素が明確化され、1つづつクリアできる
「ややこしそう」「大変そう」なんて感じる方もおられるかもしれませんが、やってみると意外にシンプルで難しくはありません。
きちんと自分と向き合い、整理ができるのでかなりオススメできるワークです。
それでは、実際の作り方を画像を見ながら説明します。
画像解説、マンダラチャートの作り方
まずは、9×9のマスを作成します。
「Excel」や「Googleスプレッドシート」を活用すると簡単に作れます。

まずは、真ん中に達成したい目標や考えたい事を書き入れます。
今回は例として、「良い会社とは?」を考えてみます。
就職や転職で皆さんが考えるであろう、身近なテーマだと思います。
では、自分にとって「良い会社」とは、どんな要素があるかを考えてみます。

自分が思う「良い会社」の要素をその周りの8マスに書き出します。
8つ以上浮かんだら、優先順位をつけて上位8つに絞りましょう。
逆に、しっかり考えた上で8つ思いつかなければ空白でも構いません。
今回書き出したのは、以下の8つです。
正解はありません。自分で考える要素を書き出しましょう。
- 自身の成長が見込める
- 仕事内容に魅力がある
- 社風に共感が持てる
- 雇用条件が納得できる
- 企業風土が自分に合う
- 企業に将来性を感じる
- 人間関係が望ましいものである
- 自分のキャリアにとってメリットを感じる
8つの要素を書き出したら、その8つの要素を外側の3×3の真ん中に写します。

次に8つの要素の周りを埋めていきます。
左上の「自身の成長」という要素を例にやってみます。
「自身の成長が見込める」とはどんな会社なのでしょうか?
考えて、周りに書き出します。

今回書き出したのがこの8つです。
- 教育制度が整っている
- 裁量権がある
- 任される業務内容に魅力がある
- 上司の人柄が合う
- メンバーの仕事への意識が高い
- 企業内研修が充実している
- キャリアチェンジできる環境があり、様々な経験が積める
- 質問しやすい環境が整っている
これを、3×3の8マス分埋めれば完成です!
こうして可視化していく事で、自分にとっての「良い会社」というのが明確化していきませんか?
就職活動で面接を行いながら、会社毎にどの位基準が満たされているかの判断材料になりますし、「逆質問」において聞くべき内容にもなります。
ちなみに目標設定で使用する場合は、具体的な行動内容を書き入れる事で、目標達成に対して自分が行うべき行動が可視化されます。
作成のポイント
では、マンダラチャート作成のポイントはどの様な事があるでしょうか。
ポイントは以下の3つです。
- 時間をつくる
- 無理には埋めない
- 行動内容は、定量的で期日があると良い
時間をつくる
いざマンダラチャートを作ろうと思っても、なかなか作成が進まないものです。
しっかり自分の考えを出せる時間を作ってから取り掛かりましょう。
内容にもよりますが、最低30分、できれば1時間位取れると余裕をもって自分の考えをまとめる事ができます。
そして、時間だけでなく、静かで邪魔が入らないような環境で行う事も必要な要素となります。
無理には埋めない
じっくりと自分に向き合い、十分に考えた。
その結果、「マスが埋まらない、、、」そんな時は、埋めなくても問題ありません。
無理やり埋めようとして、たいして重要でもない要素が混じる事の方が問題です。
あと、コツとしては、3×3マス毎に考えるのが基本ですが、埋まらなければ一旦他の3×3マスの要素を考えてみる、詰まったらまた別の3×3、、、と言う風に進めていくと良いと思います。
行動内容は、定量的で期日があると良い
先述した通り、目標設定や課題解決でマンダラチャートを作成する場合、3×3マスには具体的な行動内容を書き入れます。
具体的とは、定量的(数字で測れる明確さ)であり、期日も決まっている事です。
できる限り具体化してみましょう。
マンダラチャートに書き入れても構いませんし、別でまとめるのもスッキリして見やすいのでオススメです。
まとめ
今日は、目標達成、課題解決、自己分析などに使えるマンダラチャートについてお伝えさせて頂きました。
一見難しそうですが、やってみるとシンプルな内容です。
初めての方はなかなか思ったように進まない事もあるかもしれませんが、根気強く考えてみて下さい。
実際やってみると、可視化する事の重要性がハッキリわかりますし、考えがまとまる事も実感してもらえると思います。
もし、お一人では難しいという方は、セミナーに参加してみる、キャリアコンサルタントに相談してみるなども1つの方法ですよ。
この記事があなたのキャリアのお役に立てれば幸いです。
それではまた!
国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真