こんにちは、キャリアコンサルタントの渡邊です。
今日は自分の才能を探せる本を紹介したいと思います。
ストレングスファインダーという本です。
皆さんは自分の才能を把握していますか?
就活や転活の自己分析を進めている方や自身の今後のキャリアプランを考えている方にオススメです。
どんな本なの?
簡単に伝えると以下の内容になります。
- 何故才能を知る事が重要なのかを考える。
- 自分の才能TOP5をWEBテストで発見する。
- 自分の持っている才能の内容を理解し、活かし方を知る。
「強みの心理学の父」と呼ばれるドナルド・O・クリフトンという心理学者が開発したのが、「ストレングスファインダー」のアセスメントと34の資質。
この中から自分の才能を知り、深く学び、人生に活かそうとする内容です。
何故才能を知る事が重要なのかを考える
皆さんは弱点を克服する事に注力していませんか?
学校や職場でもできない事や不得意な事を克服する様な教育法は浸透しています。
「あなたは〇〇なところを直しなさい」
こんな指導を行われた事はほとんどの方が身に覚えた事がありますよね?
この書籍は、短所ではなく、長所を伸ばす事にエネルギーを注ぐ方が何倍も成長できるという考えの元で制作されています。
それよりも、元ある才能を発揮して活躍する方が効率的ではないでしょうか?
もちろん才能が無い事であろうと努力を重ねればそれに見合う結果は返ってくるとは思います。
ですが、才能がある事に時間を費やす方が、成長のスピードは速いでしょうし、結果も出やすくてモチベーションも上がるでしょう。
あなたは才能のある事に時間を費やしたいですか?それとも弱点の克服に時間を費やしたいですか?
才能と強みの関係性
このストレングスファインダーは強みではなく、才能を見つけるものだそうです。
ではなぜ、タレント(才能)ファインダーではなくストレングス(強み)ファインダーなのか?
これはその関係性にあります。
強みとは、才能に投資をして初めて出来上がるものだとしています。
才能(持って生まれた素質、思考や感情や行動パターン) × 投資(練習や勉強に懸ける時間)
=強み(大きな成果を生み出す能力)
つまり、強みを身に付けてもらう事が最終的な目標だからストレングスファインダーと名付けている訳です。
そして、強みを身に付ける為にもまずは才能を見つける事が肝心だという事です。
ただ、残念ながら多くの人は自分の才能を把握できていないそうです。
ほとんどの人は、自分は何が得意かを知っていると思っている。しかし、たいていは間違っている。
・・・それでもなお人は、強みによってのみ何かを成し遂げることができる。
経営学者 ピーター・ドラッカー
「マネジメント」で有名なドラッカーの言葉です。
あなたは自分の才能を知っていますか?
何故才能を知る事が重要なのかを考えたら次はテストで才能を見つけます。
自分の才能TOP5をWEBテストで発見する
この本の一冊毎にアクセスコードが付いており、専用サイトにアクセスし合計180問の設問に回答します。
直感的に答える事が重要な為、一問に20秒の制限時間が付いているので合計で60分です。
とはいえ時間一杯に考える事も少ないでしょうし、だいたい30分~40分で終わります。
時間的に余裕のある際に受けましょう。
テストが終わると自分の才能の上位5個が表示されます。
例えば私なら「着想」「最上志向」「個別化」「共感性」「親密性」といった感じです。
詳細のレポートもサイト上でダウンロードできますよ。
自分の才能上位5つを理解したら、内容を深めて活かし方を学びましょう。
自分の持っている才能の内容を理解し、活かし方を知る
書籍には34の才能について詳細が記載されています。
その才能の特徴はもちろんですが、どんな行動を心がけるべきかのアイデアや向いている仕事、どんなパートナーと仕事をするべきか等が書かれているので、自分の持っている才能について知識を深める事ができます。
例えば私の場合、
「着想」新しいアイデアを考える。人が思いつかないこともの同士を結びつける。
「最上志向」強みを最高の水準に高めようとする。
「個別化」ユニークな個性に興味を持つ。個性に合わせた対応ができる。
「共感性」人の感情を察する事ができる。
「親密性」他人との親密な関係を楽しむ。
私は普段、会社で採用や教育を担当しています。
採用においては、「着想」で何か新しい採用手法はないか考えますし、「個別化」で応募者の個性に着目します。
採用過程で応募者との関係性を築く為に「共感性」や「親密性」は武器になるでしょう。
教育においては、「着想」で面白い教育方法はないのか考えるのが楽しいですし、「最上志向」で強みを育てます。
「個別化」で社員の個性を考え、「共感性」や「親密性」は教育者として社員との信頼関係を保つ為に必要な強みになっています。
そして個人としては、キャリアコンサルタントとしてカウンセリングやコーチングも行っています。
「共感性」や「親密性」は、クライアントとの信頼関係作りに力を発揮します。
「最上志向」で強みを「個別化」で個性に着目してクライアントの支援を行います。
「着想」で人が考えつかない様な選択肢を提示することもできるかもしれませんね。
まとめ
以上、才能を発見するストレングスファインダーについてお伝えさせて頂きました。
読書が苦手な方でもテストで強みを発見し、自分の持っている才能についての項目を読むだけでも為になりますよ。
注意点としては読んだからといってレッテルを張ることは気を付けて下さい。
「この資質が高いから、自分はこういう人だ。」とか、「この資質が入ってないからこの仕事は向いていない。」等の決めつけには要注意です。
複数の資質を組み合わせて出てくる自分の可能性を広げる為に使ってくださいね。
そして、このストレングスファインダーを数年経って複数回受けた方を何人か知っています。
その方々の全員が、結果はほぼ変わらないそうです。
才能というのは持って生まれたものでそれを知ることはとても価値のあることだと思います。
是非、本書を活用して才能を発見して、行動して才能を磨き、唯一無二の強みを作って下さい。
応援しております。
国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真