心が休まる場所、サードプレイスを簡単解説

みなさんは「サードプレイス」という言葉を聞かれた事はありますか?

サードプレイスとは、家庭や職場や学校とは別の、心休まる第3の居場所を指します。

現代は、予測不可能な時代に突入し、未来の予測が難しくなっています。

IT技術の発達で世の中は便利になりましたが、それに伴う時代の変化が加速度的に早くなっています。

その為、人々は変化の大きい時代の中で「自分自身の未来を自分で構築する事」が求められる様になってきました。

その様な時代の中で「サードプレイス」という存在が重要な意味を持つ可能性を感じています。

今日は簡単に「サードプレイス」の魅力や重要性をお伝えしていきます。

サードプレイスとは?

サードプレイスとは、アメリカの社会学者であるレイ・オルデンバーグ氏が著書の「The Great Good Place」内で提唱した言葉です。

家庭や職場や学校ではない、自分にとって居心地の良い第3の居場所という意味です。

(サードプレイスの例)

  • カフェ、居酒屋、バー等の飲食店
  • 公園、図書館等の公共施設
  • ジムやコワーキングスペース等、その他の場所

ファーストプレイスとセカンドプレイスの意味と比較

ファーストプレイス:自宅(帰る場所)

セカンドプレイス:職場や学校等(自宅以外で過ごす場所)

サードプレイス:上記以外でリラックスできる場所

現代社会において、多くの人々が家庭(ファーストプレイス)と職場や学校(セカンドプレイス)の往復するだけの状態になっています。

変化が大きくストレスを溜めやすい現代だからこそ、心が休まる第3の居場所を持つ事が重要な意味を持つのではないでしょうか?

更に現代社会においての「サードプレイス」は「居心地の良い場所」としての機能だけでなく、「交流スペース」としての機能も求められてきました。

私は「自分の人生を自分で設計する」事が求められる時代において、家庭や職場や学校で出会う方達との交流だけでは価値観の広がりが少ないと考えています。

最近は、飲食店やコワーキングスペースにおいて学生や社会人が参加できるイベントが多く開かれています。

そこには様々な年齢や職種の方が訪れ、多様な価値観の交流が行われています。

そういった場に足を運ぶ事で自分の価値観を広げる様な交流ができるのもサードプレイスの魅力です。

サードプレイスには、目的に応じて1人でリラックスできる場所と人と交流できる場所としての2種類の機能に分かれます。

サードプレイスはこんな方におすすめ

では、サードプレイスは、どの様な方におすすめできるのでしょうか?

・ストレスを溜めてしまっている方

カフェ等のサードプレイスは、家庭や職場とは違い自分だけの空間を楽しむ事ができるスペースです。

リラックスできるスペースでゆったりとした時間を過ごし、仕事や家庭の複雑な人間関係で疲れた心を癒す事ができます。

・集中できる時間をつくりたい方

家庭や職場では、人からの介入やテレビ等の誘惑により読書や勉強や作業に集中したくても上手くいかない事があります。

そんな時にリラックスできる自分だけの居場所をつくっておけば、周りを気にせず集中できる時間を確保する事ができます。

・新しいアイデアを求めている方

サードプレイスで出会う人達との交流を行えば、多くの刺激と発見があります。

多様な価値観から生まれる新しい創造は、第3の居場所ならではのアイデアになります。

・家庭や職場、学校に居場所を感じれない方

居場所が感じれないまま、家庭と職場を往復している方にとってサードプレイスは息抜きの場所になります。

自分と同じような境遇や価値観を持つ方との出会いがあれば、居場所が感じれない方にとっての救いの場所になることでしょう。

・やりたい事を探したい方

「自分の人生を自分で設計する」事が求められる時代において「やりたい事を探したい方」が増えてきている様に感じます。

サードプレイスで出会う多様な価値観から自分の興味が広がる事も多々あります。

やりたい事を探している方も積極的にサードプレイスに出かける事で思いもよらない道が開ける事があります。

自分がサードプレイスに何を求めるかに応じて、行く場所を選ぶのが良いですね。

サードプレイスの8つの特徴

「サードプレイス」という言葉の出どころでもある書籍、「The Great Good Place」の著者である社会学者レイ・オルデンバーグ氏が、サードプレイスに共通する8つの特徴をまとめておられましたのでご紹介します。

  • 中立領域
  • 平等主義
  • 会話が主たる活動
  • アクセスしやすさと設備
  • 常連・会員
  • 控えめな態度・姿勢
  • 期限がよくなる
  • 第2の家

全ての特徴を持つサードプレイスもあれば、2.3個の特徴だけの場合もあります。

自分が参加する上で、サードプレイスに何を求めるかの基準になる内容です。

それぞれについて1つづつ記していきますね。

中立領域

サードプレイスは義務で訪れる場所ではない。

経済的、政治的、法律的に縛られず、自分の意志で自由に参加できる場所だからこそ第3の居場所としての価値がある。

平等主義

サードプレイスへの参加機会は全ての人に平等に与えられており、参加基準等を設けない。

また、サードプレイス内においては社会的地位や年齢、性別等に意味を持たせず、平等に存在できる場所である。

会話が主たる活動

サードプレイスは楽しい会話を楽しむ場所であるという考え方。

仕事の話や会議ではなく、ユーモアのあるジョークが飛び交う様な場所であり、知らない隣の人からも話しかけれる雰囲気のある場所が評価される。

アクセスしやすさと設備

アクセスのしやすい場所。

地理的な部分だけでなく、施設の外見として入りやすそうな雰囲気等も含まれる。

常連・会員

サードプレイスには常連がいて、空間やトーンをつくる。

だが、常連だけのコミュニティにならず、新規訪問者に対してオープンな姿勢を持つ事が重要である。

控えめな態度・姿勢

サードプレイスは、人も場所も家庭的な暖かみを感じてもらえる空間とする。

特定のターゲットを狙わず、全ての人々に受け入れられる雰囲気を持つ場所である。

機嫌がよくなる

サードプレイスでの会話は、緊張や憎悪を生むような否定的な言葉を使用しない。

訪問者が楽しくてワクワクする様な気持ちになる場所である。

第2の家

サードプレイスは、まるで自分の家族と過ごしているような場所、存在であるという事。

参加者達が創り上げるサードプレイスは自宅以上に安心できる場所になる事も少なくありません。

以上、サードプレイスの8つの特徴でした。

現代社会のサービスは、ターゲットを絞るのがマーケティングとして一般的です。

サードプレイスの考え方は、全てを受け入れるポジティブな場所として存在しているようですね。

まとめ

  • サードプレイスとは、家庭や職場や学校とは別の、心休まる第3の居場所。
  • サードプレイスは、目的に応じて2種類の機能に分かれる。1人でリラックスできる場所と人と交流できる場所。
  • サードプレイスは8つの特徴を持つ。自分に合ったサードプレイスを見つける事が重要。

以上、今日は心が休まる第3の居場所「サードプレイス」について解説させて頂きました。

興味を持って頂いた方は、是非とも自分に合った「サードプレイス」を見つけて頂き、豊かな人生をお過ごし下さい。

それでは、また!

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