百獣の王 武井壮から学ぶ【置かれた環境に打ち勝つ方法】

こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。

キャリアコンサルタントの渡邊です。

今日は、「置かれた環境に打ち勝つ方法」をお伝えしたいと思います。

私は普段、企業の採用担当として面接にも関わっております。

面接では退職理由にもよく触れるのですが、「この職場では、自分のやりたい事ができない、、、」という事をよく耳にします。

もちろん、現実的にどうしようもない環境もあるのですが、実は「自分のできる事」に目を向けていないだけという事も多くあるように感じます。

人は弱い生き物

人は弱い生き物なので、どうしても「状況」「環境」「他人」に目を向けてしまいがちです。

「この状況が変われば、もっと自分は力を発揮できるのに、、、」

「環境を変えてやり直せば今度はうまくいくだろう、、、」

「あの人がもっとこうしてくれたらチームが結果を出せるのに、、、」

ですが、それらの「自分が影響を及ぼせないもの」に時間を使ったり、文句を言ったりする事で何かが変わるわけではありませんし、意味がありません。

それよりも、「自分のできる事に目を向ける事」が大事です。

自分のできる事に目を向ける

どのような環境や状況においても自分のできる事はあるはずです。

そこに目を向けてみましょう。

職種問わず、仕事のできる人はこの視点を大切にしています。

影響を及ぼす事ができない環境を気にせず、自分のできる事に目を向けるとやる事が限られてシンプルになります。

そうして、実直にできる事に注力していく事で、実績を残し、周囲への影響力発言力があがっていき、結果的に今まで影響を与えられなかった環境や状況を少しづつ変える事ができるようになるのです。

こういった視点を持っている人は、どの様な環境下においても、状況を打破できる人なのではないでしょうか?

以前、百獣の王こと武井壮さんがインタビューに答えていた内容がとても印象に残る内容だったのでご紹介します。

武井壮さんがTVに出だした頃の話

その武井壮さんのインタビューでは、伝説の帯番組「笑っていいとも!」にレギュラーとして出演した頃の話をされていました。

「笑っていいとも!」とは?

タモリさんが司会を務め、お昼の帯の時間帯に30年以上続いた長寿バラエティー番組。

月曜日~金曜日まで曜日毎に複数名の有名タレントがレギュラーを務める為、「笑っていいとも!」のレギュラーに選ばれるのは、タレントとしての人気や知名度のバロメーターになっていた。

武井さんがレギュラーに選ばれたのは2012年で、TVに出だして3ヶ月くらいの大抜擢でした。

当然知名度も今ほどではない中、レギュラーメンバーは、「さま~ず三村さん」「千原ジュニアさん」「香取慎吾さん」「指原莉乃さん」等、人気も地位も確立しているタレントばかりだったそうです。

人気者だらけのレギュラー陣に囲まれて

もちろん、せっかくレギュラーとして選ばれたからには結果を出そうと意気込んだそうですが、現実は厳しかったようです。

武井さんが話しをしていても、お客さんは人気者の香取さんや指原さんの方を見てばかりで、あまり話を聞いてもらえませんでした。

この様な厳しい環境の中では、必死になって前に出ようとすれば、「もっと香取君や指原さんの話が聞きたいのに、、、」と「でしゃばり扱い」をされてしまいます。

かといってずっと黙っていれば結果を残せずに消えていく事になります。

おそらく、この番組に関わらず、多くのタレントさんが、この様な状況や環境に抵抗しようとしながら上手くいかずに消えていったことでしょう。

しかし、ここで武井さんは自分のできる事に目を向けていました。

増刊号に活路を見い出す

そこで武井さんは「笑っていいとも!増刊号」に活路を見い出しました。

「笑っていいとも!増刊号」とは?

レギュラー放送が月曜から金曜のお昼に放送されるが、増刊号では日曜日の午前中に一週間分のダイジェストを放送していた。

レギュラー放送のダイジェストに加えてCM中や生放送終了後の未公開トークも放送されていた。

レギュラー放送は、企画に合わせて進行が進み、人気タレントに質問やコメントが集中せざるを得ませんでしたが、放送終了後ならそれぞれにチャンスがある事から、できる限り放送終了後にインパクトのある話をし、増刊号のダイジェストに選ばれる事に力を入れたそうです。

その為に、普段からタモリさんとメイクの時間を合わせて隣に座って興味を引くような話をして、本番中に話を振ってもらえるように図っていたとも話されていました。

環境や状況に負けず、できる事を考えて、力を注いだ結果、自分の知名度も人気も上がり、コメントが求められる事も増え、ついには自分がメインの番組が出来てその番組にかつてのレギュラーに出ていた方々をゲストで呼んだり、逆に呼ばれたりという対等の立場になっていったそうです。

厳しい環境や状況においても自分にできる事は何かを考えて行動しつづけたからこその結果ですね。

最後に

人は厳しい環境や状況におかれると、文句も言いたくなりますし、状況を変えたくなりますし、別の環境に逃げ出したくなります。

そうして「この環境のせいだ」と諦めてモチベーションを下げてしまったり、転職を選んだりしてしまいます。

環境を変える為の転職が必ずしも間違えた選択だとは言いませんが、「今ある環境の中で自分にできる事があるのか?」を考えてみるのも良いのではないでしょうか?

それがキャリアを開くきっかけになるかもしれませんよ。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

この記事が、あなたのキャリアにプラスになれば幸いです。

それではまた!

国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真

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