採用担当が聞かれて印象が良かったと感じた逆質問を教えます

こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。

キャリアコンサルタントの渡邊です。

今日は逆質問対策を考えたいと思います。

私は年間で約800人程の求職者の面接を行います。

その上で、採用担当者の目線から見た魅力的な逆質問対策を今日はお伝えしたいと思います。

逆質問の重要性

面接では序盤が大事、序盤の印象でほとんどが決まると言われています。

「じゃあ、逆質問って後半だから意味ないやん!」って方もおられると思います。

実際に私も採用担当をしていて候補者を序盤で見切る事は多々あります。

なのでもちろん序盤は大事です!

ですが、いくら序盤が良くても逆質問で効果的な質問ができない方は採用を見送ります。

逆に序盤がいまいちでも逆質問で的確な質問をしてきた方は、可能性を感じて評価を変えた事もたくさんあります。

その為、逆質問のタイミングで評価を得ている方にとっても、評価が低い方にとっても、非常に重要なのが逆質問です。

そんな重要な逆質問ですが、苦手な方が多い印象です。
だからこそ、効果的な逆質問をすれば印象に残るチャンスですよ!

そんな評価を覆す様な効果的な逆質問のポイントをお伝えしますね。

効果的な逆質問のポイントは3つ

効果的な逆質問のポイントは以下の3つです。

  1. 自分の理解度を伝えてから質問する
  2. 面接官の個人の考えに焦点を当てて質問する
  3. 会社のビジョン、歴史、武勇伝を話してもらう質問をする

自分の理解度を伝えてから質問する

多くの質問に対して、自分の理解度を伝えてから質問する事で、ひと味違った印象を面接官に与える事ができます。

質問例

NG

「この仕事の1日の流れを教えて下さい。」

OK

「この仕事では、○○や○○の様な仕事が中心になるのでしょうが、入社直後の1日の流れは決まっているものなのでしょうか?」

質問例

NG

「御社の評価制度を教えて下さい。」

OK

「この様な業種においては○○のような評価制度を取り入れている企業が多いと認識しておりますが、御社の評価制度はどのようなものでしょうか?」

本当にちょっとした事なのですが、面接官からすると全く印象が変わります。

自分の理解度を示している事で面接官も答えやすいですし、自分が理解している事も伝えられます。

こうした質問の仕方をする為には、業界研究企業研究をある程度行っている事が必要になりますが、そういった手間を惜しまない努力が面接結果を左右するものです。

応募者側の視点では、面接官がこちらの伝えた意図に合わせて答えてくれるかを見る事ができます。

面接官の個人の考えに焦点を当てて質問する

人間は基本的に自分の考えを伝えたい生き物です。

そういった心理を理解し、面接官の個人の考えに訴えかける様な聞き方を心掛けましょう。

質問例

NG

「この会社で求められるスキルは何ですか?」

OK

「○○様が考える、この会社で活躍する為に必要なスキルは何だと思われますか?」

質問例

NG

「御社の売り上げが伸びている要因は何でしょうか?」

OK

「○○様が考える、この会社の売り上げが伸びている要因はどのような事が挙げられますか?

質問例

NG

「この仕事(会社)のやりがいはどの様な事がありますか?」

OK

「○○様がこの仕事(会社)で働いてきて、やりがいを感じたのはどの様な時でしょうか?」

シンプルに「○○様が考える~」と付けるだけで客観的から主観的に答える質問に変わります。

主観的な話として回答を求める事で、面接官も自分の考えを述べる形になり、気分を盛り上げてもらう事ができます。

更に、「何故、そのようにお考えなのでしょうか?」等と深堀っていくことで、より効果的になります。

応募者側の視点では、面接官が自分の考え方や価値観をきっちり持っている人物かを見る事ができます。

会社のビジョン、歴史、武勇伝を話してもらう質問をする

これも、「個人の考えに焦点をあてて質問する」に近い戦略ですが、面接官に気持ちよく話してもらえる内容を引き出します。

質問例

「御社のビジョンは○○だとHPで拝見させて頂きましたが、何故このビジョンを選ばれたのですか?」

「この会社はどのような思いで設立されたのでしょうか?」

「会社は現状はどの様な状態で、今後はどの様な戦略をお考えなのでしょうか?」

「ゆくゆくは、○○様のように経営に携わりたいと考えているのですが、どのような行動や考えを大事にしておられるのでしょうか?」

これらは、より経営に近い存在の面接官に対して効果的な質問です。

組織の代表や経営陣は、自分たちが貢献して育ててきた会社に対して一定の愛着を持っています。

愛着がある事を気持ちよく話してもらう事で、聞いてくれた応募者の印象もより良く見えるものです。

応募者側の目線としては、経営陣がどれだけ情熱を持って仕事に取り組んでいるかを感じる事ができますし、代表と経営陣の温度差なども測る事もできます。

まとめ

以上、本日は逆質問で効果的な3つのポイントをお伝えさせて頂きました。

  1. 自分の理解度を伝えてから質問する
  2. 面接官の個人の考えに焦点を当てて質問する
  3. 会社のビジョン、歴史、武勇伝を話してもらう質問をする

「ポイントじゃなくて、もっと具体的に質問内容が知りたい。」と考える方もおられるかもしれません。

残念ながら、面接はテンプレートな質問で切り抜けられるほど甘くはないと私は考えています。

この記事を書く前に、いくつかのサイトで調べてみましたが、どれも似たような質問テンプレートが載っていました。

そのまま使っても、面接官は「よくあるテンプレートの質問だな。」としか思いません。

ポイントを押さえつつ、自分の調べた事を使いながら、臨機応変な質問をできなければならないと思います。

また、逆質問で注意するポイントは、こちらの記事でも書かせて頂きました。↓↓↓

企業研究面接対策面接練習、これらを重ねて、自分が本当に魅力的に感じた企業の内定が取れる様に頑張って下さいね。

少しでもこの記事がお役に立てたら嬉しいです。

それではまた!

国家資格キャリアコンサルタント 渡邊 和真

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