こちらの記事に興味を持って頂きありがとうございます。
キャリアコンサルタントの渡邊です。
私は中学卒業後に10度を超える転職を繰り返し、その後は人材業界で企業と求職者のマッチングを経験、そして現在は企業の経営に参画し、人材採用にも携わっております。
「複数の転職を行った経験」「人材業界でのマッチング経験」「人材採用の経験」3つの視点からキャリアに悩む方々への記事を届けています。
さて今日は、面接で深掘りされた時に上手に返答できない方向けの記事を書かせて頂きます。
面接予定が決まり、事前に自分の経験を棚卸しして「いざ、面接!」と意気込んだものの、面接官の厳しい深掘りに対応できずに撃沈!思わず凹んでしまいます。
私は逆に採用担当者として厳しめに深掘りを行ってしまい、相手が自信を失ってしまい「やり過ぎたかな、、、」と感じてしまう事もあります。
面接での深掘りは、上手くいかないと面接者、採用担当者、双方にとっても気分の良くない結果になる可能性があるのですが、何故深掘りは行われるのでしょうか?
何故、面接で深掘りが行われるのか?
採用担当者は、面接者の事を深く知りたいからこそ深掘りを行います。
とても当たり前な事かもしれませんが、採用した人物がミスマッチだった場合に所属する会社と採用した人物の双方に取り返しのつかない迷惑をかけてしまうかもしれません。
だからこそ、採用担当者はミスマッチが起きないように細心の注意を払って面接者の事を「知りたい、理解したい」と思って面接を行います。
その為、気になる点があれば追求しますし、食い違いがあれば解消しようとし、違和感を感じれば真意を知ろうとします。
それでも面接者からすれば、細かく深掘りされるとプレッシャーを感じてしまう方もおられます。
圧迫面接だと感じる方もいるようです。
面接で深掘りが厳しい場合に「圧迫面接」だと感じてしまう方もおられますが、面接官が求める受け答えのレベルに達していないという状態でしかありません。
残念ながら準備不足です。
後述する理由と対策で自身の面接レベルを上げれば対応できるようになります。
希望する会社の採用を勝ち取る為にも、対応できなくて双方が後味の悪い面接にしない為にも、面接の深掘り対策をしっかり行いたいところです。
そこで次に面接の深掘りに対応できない理由と対策をお伝えしていこうと思います。
面接の深掘りに対応できない3つの理由と対策
面接の深掘りに対応できない理由は主に3つが考えられます。
- 嘘をついている、または真意を隠し過ぎている
- 自己分析が不足している
- 年齢や立場が上の人物と話し慣れていない
3つの理由それぞれの解説と対策をお伝えしていきます。
嘘をついている、または真意を隠し過ぎている
採用担当者は面接者の本当の考えを知りたいと考えていますが、面接者は採用される為に少しでも良い印象を与え、評価を下げない為にと、場合によっては真意を隠したり、嘘をつく事があります。
こうした面接者の心理は理解できますし、個人的には面接で嘘をつく事は必ずしもダメな行為だとは思わないですが、採用担当者として面接を行う場合には、面接者の話す内容に整合性が取れてない場合や違和感を感じた時は深掘りをして確かめようとします。
上手に嘘をついてくれたり、真意を上手く隠してくれれば、問題はないのですが、本当の事を話していない上にそれが採用担当者に伝わるようではずっと深掘りされ続ける事になり、どんどん受け答えが苦しくなってしまいます。
まずは嘘をつかない事や、素直に自分の意見や考えを伝える事が考えられます。
とはいえ、「家から近いから選びました。」「休みが多いから選びました。」「上司が気に食わなくて辞めました。」等、こんな事は正直に言えないという意見もあるかと思います。
それでも、言い辛い内容を正直に伝えれば認めてくれる採用担当者はいますし、何より面接者が本当に採用される程の魅力を持っているなら大したマイナスにはならないと私は考えています。
もしも、どうしても真意を隠したい場合や嘘をつきたい場合は、どう伝えれば採用担当者が納得するのかを徹底的に研究するしかありません。
自己分析が不足している
「自分の事なんだからちゃんと理解している」と思っている方もおられますが、「半分は正解で半分は間違い」だと考えています。
勉強でも「学んだ事を理解しているか」を確かめるには、「理解した事を相手に伝えられるか」が大事だと言います。
確かに自分の趣味嗜好や考え方はその人自身の中に答えがあります。
しかし、訓練しないとそうした答えを自分で自由に取り出して、言語化し、相手に伝える事ができないものです。
そうした事から、面接で自分の事なのに深掘りされると答えられないという事が起こります。
そうした「自分でも説明できない自分」を認識して、言語化して、伝えれるレベルに理解を深める事が自己分析という事です。
自己分析は色々な手法があるので試してみる事をオススメします。
やればやるほど明確化されていくので、自己理解が高い人ほど、面接準備をしなくても対応できるようになっていきます。
そうなれば面接で緊張する事も少なくなりますし、自信も出ますので一石二鳥、三鳥ですね。
詳細はこちらの記事でも書いているので参考にして下さい。
年齢や立場が上の人物と話し慣れていない
これは、就活生や第二新卒などの若い世代にありがちなのですが、学生生活の中での同世代や先輩後輩程度の年の差の人物としか話をしてこなかった場合に、社会人で立場のある方や年齢が離れている方と話をする時に必要以上に構えすぎてしまいます。
特に経営陣や社長などで覇気をまとった人物と話しをする際には、緊張してしまって実力の半分も出せず、質問にも答えられないという話をよく聞きます。
更に同世代とばかり話をしてきた為に、きちんとした敬語を話し慣れていない場合の面接で「立場のある面接官だから綺麗な敬語で話そう」とするものの、使い慣れていない為に上手に話せなくなる事もあります。
年上や立場のある方への抵抗感も、綺麗な敬語も、「慣れ」で対応できます。
知り合いを通じて年上の方とコミュニケーションをとる場を提供してもらったり、イベント検索サイトを利用して幅広い年齢や職業の社会人が参加していそうなイベントを探して参加してみるのがオススメです。
就活生ならOB訪問のマッチングアプリ「Matcher」とかを利用してみるのも良いかもしれません。
こうして初めて会う年上の方と話す機会を10回でも経験するだけで充分効果を実感できると思います。
レベルアップを果たして、深堀り面接官へ挑め
面接の深掘りに対応できないという事は、残念ながらまだまだ自分は準備不足という事です。
今日お伝えした内容も簡単で一朝一夕で改善できるという事ではないかもしれませんが、必ず効果のある内容だと思います。
それでも、一旦レベルアップをしてしまえば、以前まで苦労していた相手も簡単に攻略できてしまうものです。
しっかり対策を立てて、深堀りで焦らず、面接無双できる自分を目指してみて下さいね。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
この記事が、あなたのキャリアにプラスになれば幸いです。
それではまた!
中卒キャリアコンサルタント 渡邊 和真